政策

赤外線診断新資格を発足 街と暮らし環境再生機構と職業技能振興会 

 一般社団法人街と暮らし環境再生機構と財団法人職業技能振興会はこのほど、建物の外壁調査などを行う「赤外線建物診断技能士」の資格認定試験制度を発足した。共同住宅やホテル、病院などの所有者・管理者に対する、建築基準法に基づく定期報告制度が見直されたことを受け、建物診断業務への需要が高まると推測される中、赤外線による建物外壁の劣化状況や雨漏り状況などの診断を第三者の立場で行える資格取得者を創出することが目的。10月1日に東京都内で第1回試験を行う予定。今後10年で資格取得者3万3000人程度を目指す。

 定期報告制度は、建物の経年劣化が一因と見られる広告版の落下の発生などを受け、これまでの注意喚起を促すレベルから、築10年以上の建物では必ず専門家の診断・調査を行い、調査内容を特定行政庁に報告することが義務化された。赤外線診断は、その診断・調査での活用が期待される。

 試験受験料は、1万2600円(税込み)。また、試験に先立つ9月14、15日には東京都内で研修会を行う予定。研修料は3万7800円(税込み)。