住宅リフォーム・紛争処理支援センター(東京都千代田区)がこのほどまとめた、2011年の「住宅相談と紛争処理の状況」によると、各種相談やサービスの利用件数が増加傾向にあることが分かった。
電話相談の件数は2万483件(前年比16%増)。「新築住宅の不具合等の相談」が最多で全体の半数近くを占め、同56%増と伸び率も大きい。「リフォームに関する相談」は同32%増。
リフォームの見積りチェックサービスの件数は402件で、同15%増。このうち実際に見積書の送付を受けた件数は283件で、全体の7割を占める。単価や合計金額、工事内容・項目に関する相談が目立った。
2010年度から実施している、弁護士と建築士による専門家相談は、909件で同44%増。前年と同じく、リフォームに関する相談が全体の約半数を占めた。
このほか、住宅紛争処理の受付件数は同46%増の105件。このうち74件が「保険付き住宅」で、前年の49件から大幅に伸びた。また2011年度末までに終結した事件は298件となり、うち半数以上が調停などの成立により解決している。
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