国土交通省は10月16日、KYBとカヤバシステムマシナリーの製造した免震・制振オイルダンパーの一部が国土交通大臣認定に適合しておらず、986件の共同住宅、事務所、病院、庁舎などに設置されていたと明らかにした。両社からの報告を受けて同省が事実関係を把握したもので、両社は認定内容に適合しない製品について、検査データを認定の許容値に書き換えて出荷していたという。
同省は両社に対し、所有者などへの説明や構造安全性の確認、交換の迅速な実施、徹底した原因究明および再発防止策の報告、出荷製品の品質確保、相談窓口の設置を指示。これに対し両社は、既にKYBに相談窓口を設置しているほか、不適合な製品については疑いのあるものを含めたすべてを大臣認定の内容に適合する製品に交換するなどの対策方針を決めている。
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