政府は6月25日、21年版「国土交通白書」を閣議決定した。同白書は、国土交通省の施策全般に関する年次報告として毎年公表しているもの。
全体は2部構成。今回は、第1部で「危機を乗り越え豊かな未来へ」をテーマに、現在、わが国が直面する新型コロナウイルス感染症と災害の激甚化・頻発化という2つの危機に着目した。社会の存続基盤の維持困難化やDXの遅れ、地球温暖化など、社会と環境の変化の加速化と、これまで認識されなかった課題の顕在化を乗り越え、目指すべき「豊かな未来」の姿を展望している。動画のQRコードの掲載のほか、コラム・インタビュー記事の増加やイラスト入りのレイアウトなど読みやすさの向上にも配慮したという。