庶事 万感 記事一覧
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庶事 万感 ◇20 未来を語る不動産業へ(下) 人が寄り添い、助け合う街に
人口減少と少子高齢化が進む日本では、画一型大量生産・大量販売のビジネスモデルはもはや成り立たない。逆に、これからは「〝多品種・少量生産〟型の商品をどうすればビジネスにできるか」という難しい課題を克服(続く) -
庶事 万感 ◇19 未来を語る不動産業へ(上) 子や孫のローン返済が終わるとき
日本の未来を覆う最大の暗雲が超高齢社会である。東京オリンピックが開かれる20年には、後期高齢者の数(1879万人)が前期高齢者の数(1733万人)を大きく上回り、高齢化率は遂に30%に達する。名古屋大学に続き、この(続く) -
庶事 万感 ◇18 〝感性〟をビジネスに 人間とは何かを問う時代
「BESS」の決断 「BESS」ブランドでログハウスを展開するアールシーコア(二木浩三社長)はこのほど、18年から「LOGWAY」という名称を現在の「展示場」に代わる呼称として使っていくと発表した。 例えば「BESS藤沢(続く) -
庶事 万感 ◇17 衰え始めたか〝人間力〟 法や保険に頼りすぎるのは危険
気になるゆくえ 「これからどうなるのだろうか」とゆくえが気になることが増えている。10月25日に施行された新・住宅セーフティネット制度は民間の賃貸住宅を〝準公営住宅〟として都道府県などに登録することが(続く) -
庶事 万感 ◇16 不安解消ビジネスで 〝中古〟という言葉が消える日
増えない年収 若年世代の平均年収が下がっている。内閣府が5年ごとに実施している就業構造基本調査によると、20代の年収分布は200万円台以下が着実に増加しており、最新の12年度では約半数を占める。300万円台は24(続く) -
庶事 万感 ◇15 シェアハウス、飛躍の時 セーフティネットや〝民泊〟との融合で
〝新・住宅セーフティネット制度〟で、シェアハウス業界に大きなチャンスが訪れようとしている。同業界もチャンスをつかみ取ろうと動き始めた。残念なことに、一般の賃貸住宅会社は今のところ、同制度への関心が薄(続く) -
万感庶事◇14 高齢者が入れるシェアハウスを 破綻迫る社会保障制度
前回テーマとした、我が国の林業を再興し、国産材をふんだんに使った家づくりを進めるには多くの課題があるだろう。しかし、少子・高齢化による社会保障費問題に比べれば解決策を見出すのは容易ではないか。なぜな(続く) -
庶事 万感 ◇13 自然と融合すれば心が落ち着く 〝木の文化〟を広める
〝新しい〟ということの価値が、「きれいで、ピカピカしていて、未使用で、設備が最新で、これから何年も住むことができる」ということであるなら、その価値は年月の経過と共に減少していく。砂時計の砂が下に落ち(続く) -
庶事 万感 ◇12 〝QOL〟が問われる理由 現役時代よりも多い〝総休日数〟
認知症患者の急増は日本人の平均寿命が延びたことが要因の一つである。その変遷をみると、縄文時代はわずか14~15歳と短かったらしい。江戸時代は30歳前後といわれる。明治時代(中期)は男性42.8歳、女性44.3歳、昭(続く) -
庶事 万感 ◇11 増え始めた〝自立型サ高住〟 課題は住み替えへの誘惑づくり
医療技術の進歩は目覚ましい。不治の病と恐れられているアルツハイマー型認知症も、あと5年ないし10年以内には発症を事前にくいとめる画期的新薬が発明される可能性があるという(森下竜一・桐山秀樹共著『アルツハ(続く) -
庶事 万感 ◇10 DIYは脳にいい 自分らしい住まいで感性みがく
急増が懸念されている認知症は長年の生活習慣(飲酒、喫煙、運動不足、ストレスなど)が発症原因と見られている。それを裏付けるデータとして、認知症患者には代表的生活習慣病である高血圧症、糖尿病、脂質異常症、(続く) -
庶事 万感 ◇9 認知症増やす元凶にも 〝核家族社会〟のゆくえ
人間の寿命は生殖能力が衰えたあとも続く。その理由は「老人の知見・知性が子育てに果たす役割が大きいから」という説がある。そうだとすると、老人が子育てに関与しにくい〝核家族社会〟は子供にとって決して好ま(続く) -
庶事 万感 ◇8 地域ビジネスの真髄 人口減で利潤拡大主義終焉
首都圏で増える空室 不動産業全般はもちろんだが、仲介業だけを見てもその業務が今後ますます専門化していく。言い方を変えると、仲介はそれだけ奥深くやりがいのある仕事になる。賃貸仲介も同様である。そして、(続く) -
庶事 万感 ◇7 積み上がるストック その流動化策を示す者は誰か
本当に空き家が増え家が余っているのなら、多くの人が安い家賃でそれなりの住環境を取得できるようにするチャンスである。少子化や晩婚化の背景にしても、若い世帯の所得が伸びず、家賃負担が重くのしかかっている(続く) -
庶事 万感 ◇6 住まいの本質が見え始めた 家族がつながる場であればこそ
住まいは家族のためにある、と常々思う。どんなに立派な家に住んでいたとしても、一人暮らしでは味気ない。誰かが誰かのために気を配る、食事をつくる、誰かの帰りを待つ――そんなことが住まいの本質だろう。 つ(続く) -
庶事 万感 ◇5 〝孤立社会〟を抜け出すには 親を一人暮らしさせない
日本は有史以来初めての人口減少社会に突入した。まだ誰も見たことがない不確かな未来が大きな口を開けて待っている。だから、今の子供たちは〝親の知らない海〟を渡っていく。 少子化を助長 そうした未来に我が(続く) -
庶事 万感 ◇4 議論の方向は正しいか ベーシックな資格で信頼向上を
消費者保護も投資家保護も行き過ぎると社会の足腰が弱まる。人間もその集団も自立を目指してこそ意味が生まれる存在だからである。 かといって、自己責任に訴える勝ち組・負け組という〝二分社会〟はもはや、(続く) -
庶事 万感 ◇3 需要膨らむ〝コンサル〟 相談件数の推移(不動産流通推進センター相談室) 〝課題先進国〟の日本を救う
「私なりのコンサルというものが形はかたちとして、色はいろとして手応えのようなものがあり、快い達成感と共に大きな自信となって湧き上がってきました」 これは、ある不動産コンサルタントが資産家から相談を(続く) -
庶事 万感 ◇2 シェアハウスに商機 〝孤立社会〟照らすインフラへ
そのシェアハウスは、最寄駅から歩くと約15分はかかった。しかも途中には工場や物流施設のだだっ広い駐車場などが続くため、夜8時以降ともなると人通りがめっきり少なくなる。女性の独り歩きには不安がつきまとう(続く) -
庶事万感 ◇1 信念を貫けば、道は拓ける 「信用は無限の財産」(北澤商事会長) 期待される〝変人〟(アールシーコア社長)
我が国の若年人口(20~39歳)は、15年の2798万人から、40年には2155万人(15年比23%減)、60年には1509万人(同46%減)まで減少する(国立社会保障・人口問題研究所推計)。ストックもフローも、若い単身者向けが多い我が(続く)