日本不動産研究所 地価で見る全国の都市 記事一覧
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日本不動産研究所<第50回> 地価で見る全国の都市 ――市街地活性化と課題 北海道開業した北海道新幹線と沿線都市 函館と札幌で動き対照的
地価への影響限定的 北海道新幹線が3月26日、開業した。各地で連日開業イベントが開催され、テレビからは函館出身の人気ロックバンドによる、新幹線のイメージソングが盛んに流れるなど大きな話題となった。しかし(続く) -
日本不動産研究所<第49回> 地価で見る全国の都市 ――市街地活性化と課題 青森市 コンパクト・シティを目指す街 まず2つの〝玄関口〟整備
新町商店街は横ばい 今年3月に発表された16年地価公示における青森県の最高価格地点は、新町商店街に位置する「青森5-3」で、価格は1m2当たり19万7000円(1月1日時点)だった。当該地点は地価調査の「青森(県)5-8」(続く) -
日本不動産研究所<第48回> 地価で見る全国の都市 ――市街地活性化と課題 岩手県盛岡市 中心部218ヘクタールを活性化範囲に 最大の課題は老朽化建物
ここ2年横ばい推移 盛岡市は岩手県のほぼ中央にある県庁所在地で、16年2月末現在の住民基本台帳に基づく人口は約29.4万人、世帯数は約13.9万世帯で、人口は微減、世帯数は概ね横ばい傾向で推移している。 (続く) -
日本不動産研究所<第47回> 地価で見る全国の都市 ――市街地活性化と課題 仙台市 震災前より経済力増す東北の玄関 復興進み交流人口も増大
震災後に地価が上昇 東日本大震災から5年以上が経過し、仙台市内の地価は全般的に上昇した。しかしその推移は一律ではない。 グラフは仙台市内公示地(商業地)の価格(各年1月1日時点)の前年比変動率の推移を、価(続く) -
日本不動産研究所<第46回> 地価で見る全国の都市 ――市街地活性化と課題 秋田県大潟村 県唯一の人口増加自治体 農業に支えられた豊かな村
89年からほぼ横ばい 秋田県内の地価は長い間、下落傾向で推移している。その中で特異な傾向を示しているのが大潟村だ。大潟村の地価は秋田県地価調査(大潟-1、15年1m2当たり8300円)では89年からほぼ横ばいで推移し(続く) -
日本不動産研究所<第45回> 地価で見る全国の都市 ――市街地活性化と課題 山形市 回復基調取り戻した中心商業地 再開発とリノベで賑わい
オフィスビル取引 山形市中心部は旧来の商店街・山形駅前にある。商業地は最近、立地条件の良い物件が以前より高水準の単価で売れ、地価の下落率は縮小し、一等地などで横ばいから上昇の傾向である。近年、地元不(続く) -
日本不動産研究所<第44回> 地価で見る全国の都市 ――市街地活性化と課題 福島県楢葉町 避難指示解除と復興への動き コンパクト化と産業再生で
17年春の帰町目標 福島県楢葉町。15年9月5日に原発事故に伴う避難指示が解除された。16年2月29日現在、楢葉町に帰還した住民は469人。住民基本台帳人口7381人の6%強である。町では、一定程度の町民の帰還を目指す(続く) -
日本不動産研究所<第43回> 地価で見る全国の都市 ――市街地活性化と課題 茨城県水戸市 魅力ある都市へ具体指針 観光資源活用と居住誘導で
県内首位を〝陥落〟 昨年、水戸税務署が発表した15年県内路線価によると、これまで長く県内トップを守ってきた県庁所在地の水戸駅北口ロータリー(水戸市宮町1丁目)が初めて2位に〝陥落〟し、代わってつくばエク(続く) -
日本不動産研究所<第42回> 地価で見る全国の都市 ――市街地活性化と課題 千葉県 希少観光資源のある香取市佐原 滞在型ルート開拓が必要
江戸を彷彿させる街 香取市は千葉県の北東部に位置し、06年に旧来の佐原市、香取郡小見川町、山田町、栗源町が合併して生まれた市である。香取市佐原は昔から水郷の街として栄え、利根川が近くを流れるほか、市(続く) -
日本不動産研究所<第41回> 地価で見る全国の都市 ――市街地活性化と課題 東京都豊島区 「消滅可能都市」とされた現実は 人口増え人気、地価も上昇
東京23区で唯一の区分 14年5月、日本創成会議の人口減少問題検討会(増田寛也座長)が発表した「消滅可能性都市」に豊島区が区分された。「消滅可能性都市」とは各地域に所在する20~39歳の女性に着目し、女性人口が(続く) -
日本不動産研究所<第40回> 地価で見る全国の都市 ――市街地活性化と課題 さいたま市 新幹線、新線効果で地価上昇中 オフィス商業、住宅地共に
埼玉県さいたま市。JR東日本の大宮、さいたま新都心、浦和は新幹線開業、上野東京ライン(東京駅直結、15年3月開通)効果などで駅利用者増え地価が上昇している。各駅周辺の概況は次の通り。 大宮駅 ・大宮駅地区(続く) -
日本不動産研究所<第39回> 地価で見る全国の都市 ――市街地活性化と課題 横浜市発展する若い街・港北ニュータウン 20年後、見据えた対応必要
港北ニュータウンは、横浜市中心部から北北西約12キロ、東京都心から南西25キロにある横浜市都筑区の大半を占める大規模ニュータウンで、1974年から2009年にかけて開発された。 83年と90年に街びらきが行われ、9(続く) -
日本不動産研究所<第38回> 地価で見る全国の都市 ――市街地活性化と課題 山梨県甲府市再開発で一新した甲府駅北口 都市機能と「歴史、文化」集約
長い間更地だった 甲府市は甲府駅を起点に南方へ発展し、県庁、市役所、事務所ビル街、百貨店など主要施設の大半が甲府駅の南側に立地している。山梨県のシンボル・武田信玄公の銅像も甲府駅の南口にあり、山梨(続く) -
日本不動産研究所<第37回> 地価で見る全国の都市 市街地活性化と課題 栃木県宇都宮市動き出したLRT事業 まず駅東側、複合効果狙う
旧中心部は依然低迷 栃木県が公表した15年地価調査結果では、宇都宮市は住宅地・商業地価格の平均変動率がいずれも対前年で引き続き下落となったが下落幅は縮小し、一部の調査地点では横ばいまたは上昇もみられ(続く) -
日本不動産研究所<第36回> 地価で見る全国の都市 ――市街地活性化と課題 群馬県前橋市 総合再生計画で高まる機運 新たなコミュニティ拠点も
6年連続の全国最下位 モータリゼーションの発達による中心市街地の衰退傾向は全国多くの地方都市で共通する課題であるが、前橋市はその典型的な事例となっている。グラフ(上)は全国都道府県の県庁所在市別相続(続く) -
日本不動産研究所<第35回> 地価で見る全国の都市 ――市街地活性化と課題 長野県松本市健康長寿延伸都市目指す 松本城観光核に周辺整備
住宅地下げ止まる 松本市における住宅地の最高価格は、開智1丁目の地価調査地点によると、15年7月時点で1m2当たり8万3000円で、変動率はバブル崩壊後の下落傾向から上昇に転じました。これは長期に及ぶ下落により(続く) -
日本不動産研究所<第34回> 地価で見る全国の都市 ――市街地活性化と課題 長野県飯山市 新幹線新駅と大自然で誘客 奥信濃に観光と移住促進も
夏期観光が課題に 飯山市は人口約2万1000人で長野県の北端に位置する市である。長野県内でも屈指の豪雪地帯で、斑尾高原や戸狩温泉といった良質なパウダースノーを楽しめるウインターリゾートや、唱歌「ふるさと」(続く) -
日本不動産研究所<第33回> 地価で見る全国の都市 ――市街地活性化と課題 新潟市 ようやく動く大和百貨店跡地開発 古町地区復活の期待担う
都市計画案を可決 15年11月の新潟市都市計画審議会で、古町地区に所在する大和百貨店跡の再開発計画に係る第一種市街地再開発事業の都市計画案が可決された。新潟市の旧来からの商業地である古町地区は、別掲グラ(続く) -
日本不動産研究所<第32回> 地価で見る全国の都市 ――市街地活性化と課題 富山県北陸新幹線停車3駅の開業効果 観光客増で富山中心に活気
昨年3月に開業した北陸新幹線。富山県内では富山、新高岡、黒部宇奈月温泉の3駅に停車し、このうち富山駅以外は新駅である。北陸新幹線は、観光客などの利用に支えられ乗客数は予想を超える伸びを示しており、年末(続く) -
日本不動産研究所<第31回> 地価で見る全国の都市 ――市街地活性化と課題 石川県金沢市北陸新幹線開業効果と課題 観光客増え地価も上昇
往復で3時間を生む 北陸新幹線は東京から大阪までを結ぶ計画で、1967年に北回り新幹線建設促進同盟会が結成され、73年に整備計画が決定。97年に東京-長野間が開業、そして15年3月14日に40年の歳月を経て長野-金沢(続く)