大和ハウス工業は10月1日、マレーシア・セランゴール州で、海外の同社施工では最大級となるマルチテナント型物流施設「DPL マレーシアⅢ」を着工する。
20年9月に竣工した「DプロジェクトマレーシアⅠ」、21年11月に竣工した「DプロジェクトマレーシアⅡ」に続く3棟目の開発。
クアラルンプール中心部から南西へ約27キロ、「クアラルンプール国際空港」から約40キロ、マレーシア最大のコンテナ取扱量の「クラン港」から約24キロと、クアラルンプールと港湾・空港の中間地点に当たる、シャー・アラム高速道路「コタ・ケムニンインターチェンジ」から約3・5キロに位置する両施設の隣接地6万742平方メートルに延べ15万6292平方メートルの3階建てを建設する。
Eコマースや食料卸売業者、小売業者などのテナント入居を想定し、各階に接車できるよう、ランプウェイを設けるとともに、最大12テナントの入居を想定し、各区画に事務所を設置できる仕様とするほか、各区画へのアクセスが容易な屋内駐車場を設けることで、各区画へスムーズな移動を図る。また、全館LED照明を採用するほか、太陽光発電設備やフォークリフト充電用コンセント、出入荷時に高さを調整するドッグデベラーを設ける。
総事業費は約170億円。竣工は25年1月31日、入居開始は翌2日1日の予定。