三井不動産は5月13日、22年3月期連結業績を公表した。それによると、投資家向け物件売却の伸長や貸し駐車場事業、個人向け仲介などの伸びにより増収増益となった。売上高は過去最高を更新。23年3月期通期予想では、特に商業施設やホテル・リゾート、東京ドームなどの業績が回復傾向にあり、新規竣工物件による賃貸収入の増加などにより、過去最高水準での増収増益を見込む。
セグメント別では、「賃貸」は、既存オフィスの賃貸収入の増加や前期竣工の「文京ガーデン ゲートタワー」等の通期稼働の効果と、商業施設の売り上げ回復によって全体では増収増益。首都圏のオフィス空室率は3.2%とほぼ横ばいの水準だった。一方、「分譲」は計上戸数の減少などにより減収となったが、投資家向け物件売却が伸び営業利益は過去最高を更新した。「マネジメント」は、貸し駐車場や仲介の好調で増収増益となった。
三井不動産
決 算 22年3月
売上高 2兆1,008億円 (4.6%)
営業利益 2,449億円 (20.2%)
経常利益 2,249億円 (33.2%)
当期利益 1,769億円 (36.6%)
予 想 23年3月
売上高 2兆2,000億円 (4.7%)
営業利益 3,000億円 (22.5%)
経常利益 2,600億円 (15.6%)
当期利益 1,900億円 (7.4%)