三菱地所は5月12日、22年3月期連結業績を公表した。二桁の増収増益。物件売却益の増加や約99%入居済みの「常盤橋タワー」の稼働、コロナで低迷した商業施設・ホテルの回復などにより、営業利益、純利益は過去最高を記録した。
コマーシャル不動産事業は、増収増益。オフィスの空室率が3.29%と低く高稼働を維持した。加えてアウトレットモール、ホテルも回復傾向となった。住宅事業は、分譲マンションの好調な販売進ちょくや粗利の改善などで増収増益だった。海外事業、投資マネジメント事業も共に増収増益だった。
23年3月期は、分譲マンションの販売戸数が減少するものの、海外での物件売却益や「日本人はだいぶ戻っている」(同社)ことから、商業施設・ホテルの更なる回復により2年連続で過去最高益を更新する見通し。
三菱地所
決 算 22年3月
営業収益 1兆3,494億円 (11.8%)
営業利益 2,789億円 (24.3%)
経常利益 2,537億円 (20.3%)
当期利益 1,551億円 (14.4%)
予 想 23年3月
営業収益 1兆4,160億円 (4.9%)
営業利益 2,910億円 (4.3%)
経常利益 2,710億円 (6.8%)
当期利益 1,650億円 (6.3%)