住友不動産は5月12日、22年3月期連結業績を公表した。それによると、主力のオフィスビル事業が増収増益になったことに加え、仲介が大幅な増益となったことなどから、経常利益が最高益に、当期純利益は9期連続の過去最高を更新した。23年3月期業績予想は、増収増益を見込み、2期連続の経常最高益と10期連続の過去最高益更新を目指す。
セグメント別では、不動産賃貸事業において通期稼働ビルが寄与し増収増益。既存ビルの空室率は5.8%と前年度比微減となり、同社ではテナントニーズの多様化で一進一退の状態と見ている。不動産販売事業は、期初計画通りで、マンション契約も期首時点で次期計上戸数の8割が契約済み。完成工事事業は、ウッドショックなど資材高の影響を価格転嫁しながらも、受注が増加し増収増益だった。不動産流通事業は、中古マンション取引を中心に仲介件数が過去最高を更新し、増収増益となった。
住友不動産
決 算 22年3月
売上高 9,394億円 (2.4%)
営業利益 2,338億円 (6.7%)
経常利益 2,251億円 (7.2%)
当期利益 1,504億円 (6.4%)
予 想 23年3月
売上高 9,500億円 (1.1%)
営業利益 2,400億円 (2.6%)
経常利益 2,350億円 (4.4%)
当期利益 1,600億円 (6.3%)