決算

コロナ影響から平準化15年ぶりの減収減益 ポラス24年3月期 決算

 ポラスの24年3月期連結業績は、2009年以来の減収減益だった。ただし、3年連続で売上高2500億円を超え、コロナ禍の影響を強く受けた直近2年間を除けば堅調に推移。中央住宅は、売上高984億円(同3.1%増)、営業利益52億円(同42.9%減)、純利益32億円(同42.7%減)の増収減益。主力の分譲住宅事業は、戸建ての売上棟数は2752棟(同1.4%減)、契約棟数は2554棟(同5.1%増)。マンション事業は、契約戸数428戸(同29.7%増)だった。

 注文住宅事業は、埼玉県朝霞市に同県西部初の単独展示場「体感すまいパーク」を新設。5カ所の集客イベントによって来場予約が堅調に推移したほか、土地探しのために設立したブランド「発見とまちいえプラザ」によって、土地探しから建築までのワンストップの提案が奏功。全体の売上棟数は640棟(同6.6%減)、契約棟数は640棟(同0.8%増)。紹介契約が4割を超え、安定受注に寄与した。非住宅分野の売上坪数は店舗、診療所、倉庫、宿泊施設などが堅調に推移し、前年比を10%上回った。

 不動産売買仲介事業は、仲介手数料が35億円(同2.1%増)、取扱高770億円(同3.7%増)と共に前年を上回った。また、中古再生物契約棟数は222棟(同25.4%増)と過去最高を更新した。リフォーム事業は既存契約者からのリピート受注が約8割を占め、受注高105億円(同0.0%増)、売上高106億円(同5.4%増)と共に2年連続で100億円を突破した。

 また、賃貸事業は賃貸仲介手数料が4億8300万円(同6.6%増)と過去最高を更新。管理戸数も2万4686戸(同3.0%増)と堅調に推移した。

ポラス

決 算 24年3月

売上高 2,835億円 (△8.6%)

営業利益 189億円 (△39.6%)

経常利益 195億円 (△39.0%)

当期利益 48億円 (△42.4%)

予 想 25年3月

売上高 3,000億円 (5.8%)

営業利益 210億円 (11.0%)

経常利益 220億円 (12.7%)

当期利益 61億円 (26.8%)

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