決算

決算 国内外とも空調機は増収利益は為替差損が影響 富士通ゼネラル25年3月期

 富士通ゼネラルの25年3月期第2四半期決算は、海外・国内向け空調機、情報通信システムの売上増によって増収で着地。一方、経常利益は前年同期の利益を大きく押し上げた為替差益がなくなり、為替差損を計上した影響で減益。更に、中間純利益は、電気デバイス事業の絞り込みなどポートフォリオの実行に向けた事業基盤改革費用を特別損失に計上したことから損失を計上した(前年同期は44億1300万円の利益)。

 空調機部門は、売上高1569億2700万円(前年同期比14.3%増)、営業利益17億6600万円(同978.3%増)で着地。北米における冷媒転換対応などのマイナス要因はあったものの、増収効果やコストダウンの着実な進展が奏功した。

 海外向けは売上高1278億6800万円(同16.5%増)、国内向けは。売上高290億5900万円(同5.6%増)で着地した。

 海外のうち、北米は出荷が回復したほか、環境規制強化前の一時的な需要増によって増収。欧州は流通在庫や需要低迷、中華圏も不動産市況の低迷や台湾での天候不順の影響などにより減収した。一方、アジアは主力のインドでの猛暑の影響で需要が好調に推移したほか、オセアニアや中東・アフリカも増収した。

 国内向けは、需要最盛期に全国的に猛暑となる中、省エネ性の高い機種を中心に住宅設備ルート向けの販売が伸長した。

 なお、通期予想は売上高は200億円上方修正した一方、各段階利益は下方修正、当期純利益は70億円の損失を計上した。

富士通ゼネラル

決 算 25年3月 第2四半期

売上高 1,715億円 (12.8%)

営業利益 30億円 (135.7%)

経常利益 16億円 (△78.0%)

当期利益 △100億円 (–)

予 想 25年3月

売上高 3,600億円 (13.8%)

営業利益 100億円 (74.0%)

経常利益 80億円 (△44.3%)

当期利益 △70億円 (–)

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