東建コーポレーションの25年4月期の通期決算は、完工高が予想を上回り、増収増益で着地した。
建設事業では、売上高1511億3100万円(前期比14.9%増)、営業利益154億700万円(同185.5%増)を計上。単体での総受注高も1811億1600万円(同10.0%増)と堅調に推移した。前年度の受注高の増加に加え、価格改定後の物件の完工や、子会社の住設建材総合メーカー「ナスラック」における製造工場の生産性向上などにより利益率改善が進んだ。また、同社の水回り製品を中心とした外販売上高の増加も業績に寄与した。
不動産賃貸事業は、売上高2132億8400万円(同3.0%増)、営業利益141億3700万円(同2.6%減)を計上。管理物件数の増加に伴いサブリース経営代行システム(一括借り上げ制度)による入居者からの家賃収入や管理料収入などの増加によって増収減益で着地した。管理事業拡大のために物件仕入及び管理受託の促進に努める一方で、不動産会社の情報ネットワークを構築。仲介競争力の強化を推進した結果、年度末の入居率は99.0%に上った。
なお、今年度は受注高増加に伴い増収の見通し。ただし、先行投資の増加に伴う販売費や一般管理費の増加によって減益を見込む。
東建コーポレーション
決 算 25年4月期
売上高 3,666億円 (7.6%)
営業利益 222億円 (70.7%)
経常利益 227億円 (69.7%)
当期利益 157億円 (76.4%)
予 想 26年4月
売上高 3,868億円 (5.5%)
営業利益 211億円 (△5.1%)
経常利益 216億円 (△5.0%)
当期利益 146億円 (△7.1%)