「今週の住宅新報」編集長雑感

日本の強み

 6月5日、新たな投資法人が上場しました(住宅新報6月10日号)。今年3件目のJリート上場です。高齢者施設を対象としたリート(ヘルスケアリート)も年内上場を控えています。国内外の資金が活発に出入りする魅力ある投資市場にしようと、関係者は尽力しているようです。 6月10日号社説

 ヘルスケアリートの難しさとして、「運営者リスク」があると言われています。「立地」や「スペック」だけでなく、入居者(高齢者)にサービスを提供する運営者の「善し悪し」が利回りに影響するというものです。「サービスが悪ければ、利回り(入居率)が落ちてしまう。本当に大丈夫なのか」。住宅やオフィスといった通常の投資物件にはない「心配事」があるため、ヘルスケアリートは投資家から厳しい目で見られると予想されています。

 ただ、どうでしょうか。相手に対して万全のサービスを提供しようとする気持ち、何よりも相手の喜ぶ顔を見たいというサービス精神、目上の人に敬意を払う心、そして、世界に誇れる「おもてなし」。

 日本こそ、ヘルスケアリートに強みを持てる国だと思って止みません。