地域再生とまちづくり――各都市が目指すものは 記事一覧
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一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第28回> 福井県鯖江市・「ゆるさ」プロジェクトを推進 「JK課」と「ゆるい移住」 若者転出防止のニッチ作戦
鯖江市は福井県のほぼ中央に位置し、北は福井市、南は越前市に接している。主な産業は眼鏡、繊維、漆器であり、人口約7万人のものづくりのまちとして発展している。特に眼鏡の知名度は高く、国内の約90%、世界の約(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第27回> 岐阜県岐南町・子育て世代の環境整備を推進 小中学は給食費無料 移住者などで人口増加続く
リーマンショックが契機 羽島郡岐南町は岐阜県の南部に位置し、南は愛知県一宮市、北は岐阜市と接する面積約7.9平方キロ、人口約2万5千人の町で岐阜市、名古屋市のベッドタウンとしての性格も併せもつ比較的小規模(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第26回> 静岡県長泉町・人口が増え続ける「奇跡の自治体」 温暖で企業進出盛ん 豊かな税収、子育て支援充実
世界不況時も地価上昇 リーマンショックによる世界的景気低迷の影響で、10年の地価公示は全国地価上昇地点がわずか6地点と、1970年の調査開始以来過去最低となった。そのうち2地点が静岡県東部、富士山の裾野に広(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第25回> 静岡県浜松市、磐田市・「攻めの農業」で地方再生 浜松は「未来ビジョン」 「スマートアグリ」の磐田
就農者の高齢化や就業人口の減少など日本の農業が抱えている問題は多い。当研究所調べの「田畑価格及び賃借料調~16(平成28)年3月末現在」を見ると、静岡県の田畑価格は別表のとおりで、98(平成10)年以降、10アー(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第24回> 愛知県春日井市・高蔵寺ニュータウンの再生活動 小学校の統廃合が契機 4者連携の居住促進事業も
日本の3大ニュータウン 東京都の多摩ニュータウン、大阪府の千里ニュータウンと共に、日本の3大ニュータウンに挙げられるのが愛知県の高蔵寺ニュータウンだ。 名古屋市の北東に隣接する春日井市東部の丘陵地に開(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第23回> 三重県志摩市・サミット開催で世界的知名度 ブランド化へ重点整備 交通アクセスも徐々に
豊かな観光資源 今年5月末に伊勢志摩サミットが開催された志摩市を紹介したい。志摩市は、伊勢市及び鳥羽市の南方に位置する。全域が国立公園に指定されており、英虞(あご)湾の景観、賢島のクルーズ船、志摩スペイ(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第22回> 滋賀県守山市・着々と進む中心市街地活性化事業 町家、交流施設を整備 魅力向上で民間開発も
閉店や空き店舗増加 守山市は滋賀県南部に位置し、草津市、栗東市、野洲市に接する人口8万427人、2万9220世帯という規模の都市で、初夏にはゲンジボタルが見られる自然豊かな都市である。現在JR守山駅を中心に開発(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第21回> 京都府八幡市・男山団地4つの取り組み 「連携と人材」で 住み続けたいまちに
京都府南部に位置し、大阪府との境に接するところに八幡(やわた)市がある。大阪方面のベッドタウンとして人口が急増し、77年に市制を施行したが、93年の7万5800人をピークに人口は漸減傾向にある。八幡市には京阪(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第20回> 大阪府島本町・美味しい名水と歴史の町 JR駅で利便性向上 工場、研究所が住宅に
ウイスキーの聖地 天下分け目の戦いで有名な天王山の麓を通過すると車窓からサントリー山崎蒸留所が見えます。創業者、鳥居真二郎が緑豊かな森林と独自の地形から発生する湿度の高い霧と上質で豊かな水に注目し、1(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第19回> 兵庫県明石市・活性化図る駅前再開発と課題 集約で回遊性に懸念 「一歩足伸びる」商店街へ
明石駅前南地区は、1日約10万人という県内第3位の乗降客数を誇るJR明石駅や国道2号に接し、南は淡路島での回路を結ぶ交通の要衝であり、明石の玄関口、市内最大の商業集積地でもある。しかし、98年の明石海峡大橋(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第18回> 奈良県大和郡山市・金魚が泳ぐ城下町の再生 郡山城跡の整備進む 官民協力で魅力発信
金魚の町 大和郡山市は奈良県北部に位置し、柳澤吉里が甲府から15万石で入城した1724(享保9)年以降明治まで柳沢藩の城下町として栄えた。最近は金魚の町として有名で、毎年8月の全国金魚すくい選手権大会には全国(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第17回> 和歌山市・動き出した「まちなか」活性化事業 まず南海、JR駅前から 再編小中学校の跡地活用も
V 和歌山市は、江戸時代は江戸幕府御三家の紀州徳川家55万5千石の城下町として栄え、江戸後期には約9万人の人口を擁する全国8位の近世都市だった。明治以降も、鉄鋼、化学などの重化学工業と、古くから地域に根ざ(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第16回> 岡山県倉敷市・水島地区の構造転換が重要課題 高梁川流域圏ビジョン 連携して成長模索
新産業都市の優等生 倉敷市は、岡山県の南部に位置し、水島臨海工業地帯を擁し、石油化学コンビナートに代表される重化学工業の都市で昭和期は「新産業都市の優等生」と讃えられ発展を続けてきた。その後、国内市(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第15回> 島根県雲南市・ひとづくりを重視するまちづくり 地域自主組織を結成 過疎対策の先進モデル
「プラチナ」特別賞に 島根県雲南市は04年11月1日、6町村(大東町、加茂町、木次町、三刀屋町、吉田村、掛合町)の合併により誕生した。合併前から個性豊かなまちづくりへの取り組みが行われ、現在では「水と緑に囲(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第14回> 鳥取県岩美町・住みたい田舎 全国総合1位に 独自の移住定住支援 体験型観光メニューも整備
岩美町は、鳥取県の北東端に位置する。海岸近くを東西にJR山陰本線が走り、町内にJR大岩、岩美、東浜の3駅がある。山陰海岸国立公園の景勝地である浦富・牧谷海岸を中心に海浜レジャー施設が整備され、町内の岩井(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第13回> 広島県廿日市市・新市街地整備で変わる沿岸部 世界遺産の島の玄関口 新旅客ターミナル整備も
広島のベッドタウン 世界遺産である厳島神社、日本三景の一つ宮島は廿日市市にある。廿日市市は、広島市の西隣に位置し、穏やかな瀬戸内海(広島湾)に面する人口約11万5000人(16年8月1日時点)の都市である。明治(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第12回> 山口県長門市・「道の駅」を交流拠点にする仙崎地区 遊ぶ・つなぐ・食べる 魅力、域内消費の拡大図る
本州最西北端に位置 山口県長門市仙崎は最も大陸に近い地域の一つである。今年7月16日、長門市仙崎の路上でポリタンクにつかまって漂着してきた脱北者が報告された。また歴史を紐解けば、終戦直後の1945年9月、山(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第11回> 徳島県神山町・消費者庁移転と県独自の助成策 オフィス移転や移住に注目 変化の鍵は地元の意識
2回目の「試験移転」 現在、徳島県においても、地方創生を合い言葉に、地元をいかに活性化し、持続可能な将来像を実現させていくか、奮闘が続いている。その取り組みの段階は様々あるが、最近で最もインパクトの強(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第10回> 香川県高松市・観光地屋島地区の活性化 歴史と自然を資源に アクセス向上へ社会実験も
国内初の国立公園 屋島地区は高松市の東部に位置し、1934年に国内で最初の国立公園として瀬戸内海国立公園並びに国の史跡及び天然記念物に指定された。山上からの眺望に優れ、主たる施設としては四国霊場八十八カ(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第9回> 愛媛県今治市・サイクリストの聖地目指す しまなみ海道を生かせ アジア有数のコースに
本四3ルートで唯一 全長約60キロのしまなみ海道は、1988年の瀬戸大橋、98年の明石海峡大橋に続き、四国と本州を結ぶ三本目のルートとして99年に開通。06年に島内道路整備を終えて全通した。本四3ルートで自転車道(続く)