地域再生とまちづくり――各都市が目指すものは 記事一覧
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一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第48回> 北海道小樽市・「にぎわい再生」などを推進中 歴史遺構を観光資源に 医療福祉施設で人の流れ変える
最盛期は人口21万人 小樽市は、札幌市の西部に接し、早くから港湾・鉄道が整備され日本でも有数の商港を擁する商工都市として発展したが、戦後は経済的優位性が弱まり衰退傾向で推移している。現在の市域は東西約3(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第47回> 青森県弘前市・文化都市としての魅力向上へ 弘前城改修も観光に 6月にはプロ野球公式戦誘致
桜名所100選の公園 弘前市は青森県南西部に位置する人口約17万5千人の市である。弘前藩の城下町で、津軽地方の政治・経済の中心地として繁栄し、明治22(1889)年に県下で最初に市制を施行した。戦後は、弘前城をは(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第46回> 岩手県矢巾町・岩手医大の総合移転が進行中 医療系4学部が同一校舎に 付属病院は19年開業
盛岡のベッドタウンに 矢巾町は岩手県のほぼ中央部、県庁所在地・盛岡市の南部に位置し、農業を基幹産業とする田園風景が広がる町である。春のセンバツ高校野球に選手わずか10人で臨んだ不来方高校も同町にある。(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第45回> 宮城県南三陸町・インフラ復興から「生活復興」へ 生活と仕事両立を 区画整理地の土地利用が鍵
南三陸町は宮城県の北東部に位置し、6年前の東日本大震災で832人の尊い命が犠牲になり、震災前世帯数の59%にあたる約3千戸が全壊した。町全体が甚大な被害を受けたため「インフラ・生活・産業」といった多面的な視(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第44回> 秋田県大館市・秋田犬を活用した観光誘客 「ハチ公」のふるさと 世界に広がる知名度生かす
大館市は秋田県の北東部に位置する人口約7万5千人の都市で、古くは秋田杉の産地や非鉄金属(黒鉱)の鉱山として栄えてきた。しかし、農林業の衰退や鉱山の閉山と共に人口が減少。現在では中心商業地の衰退化や少子高(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第43回> 山形県東根市・新幹線駅と連動して新市街地整備 若年層に優しい施策 公益文化、スポーツ拠点など
東根市は山形県村山地方の市である。山形市から北方へ国道13号を通り約25キロメートル、仙台市から北西方へ国道48号を通り約55キロに位置する約4.8万人の市である。人口は15年度まで増えてきて、約30年前の1985年(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第42回> 福島県相馬郡新地町・津波被害を乗り越えて 人口、震災前上回る 復興着手、他自治体より早く
JR新地駅の再開 16年12月10日、東日本大震災の発生から5年9カ月ぶりに、JR常磐線新地駅への列車発着が再開された。同駅では安倍晋三首相、内堀雅雄福島県知事らが出席して記念式典が行われ、運行再開を心待ちにし(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第41回> 茨城県常陸太田市・県北地域の核を目指して 自然と歴史、文化生かす 農業の体験型観光施設も
深刻な少子・高齢化 常陸太田市は、茨城県の北東部にあって県都水戸から約20キロ、東京から約120キロ圏に位置する。古くは、縄文・弥生時代から地域の中心として栄え、平安時代の末から約470年間は常陸の豪族佐竹(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第40回> 千葉県市原市・小湊鉄道と市南部の自然生かす 四季折々の風景と駅舎も ゴルフ場と並ぶ観光資源
市原市は1963年5月、五井、市原、姉崎、市津、三和の5町が合併して誕生し、67年に南総町、加茂村が合併して1郡1市の形となった。房総半島のほぼ中央に位置し、比較的温暖な気候や豊かな自然に恵まれている。また、(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第39回> 東京都中央区・五輪後を意識した取り組み 臨海部の機能拡充へ 晴海、日本橋など開発相次ぐ
中央区は銀座、八重洲、日本橋などの日本を代表する高度商業地から月島・勝どきといった臨海部までを包含している。20年東京五輪パラリンピックでは臨海部の晴海に選手村の建築が予定され、環状2号線上で計画され(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第38回> 埼玉県川越市・蔵造りの街並みと景観整備 駅周辺再開発も貢献 伝統生かし商店街再生
転機は「春日の局」 時の鐘や蔵造りの街並みで知られている川越市は、埼玉県の南西部に位置する人口約35万人の城下町で「小江戸」の別名を持ち、年間665万人が訪れる観光都市である。 川越市が一躍、観光都市と(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第37回> 神奈川県鎌倉市・深沢地区で進む土地利用計画 「ウェルネス」を核に 良質な文化とコミュニティで
旧国鉄用地中心に 鎌倉市は神奈川県南東部に位置し、横浜市栄区、戸塚区、逗子市、藤沢市に接し、市域面積39.53平方キロに約17万人、約7.3万世帯が住む都市である。地域としては鎌倉、腰越、深沢、大船、玉縄の5地(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第36回> 山梨県峡東地域3市・ワインリゾート構想を推進 まず「コンシェルジュ」育成 周遊、滞在型観光地へ
日本ワイン発祥の地 山梨県は日本のワイン発祥の地であり、約80社のワイナリーが集積する日本を代表するワイン産地だ。また、県内のワイナリーが集積する峡東地域では「ワイン」をテーマとした観光地作りや観光客(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第35回> 栃木県大田原市・中心市街地の活性化を推進 16年に増強計画策定 にぎわい創出補助も
県北地域の中心地 大田原市は栃木県北東部に位置する人口約7.5万人の都市である。かつては大田原氏の城下町として、また、旧奥州街道の宿場町として発展し、物資の集散基地として発展してきた。 中心市街地はメ(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第34回> 群馬県高崎市・「中央通り」を屋台横丁に整備 昭和の風情を再現 大雪でアーケード崩落
3年前の出来事 今から約3年前の14年2月、高崎市「中央銀座通り」のアーケードが大雪により崩落する事故が発生した。 崩落事故から9カ月後の11月、高崎市は「中央銀座通り」を屋台横丁として整備する計画を発表し(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第33回> 長野県安曇野市・無秩序な開発を防ぐガイドライン 自然の魅力を最大限に 建築には厳しい条件
きれいな水とワサビ田 長野県のほぼ中央部・中信地方に所在する5町村(豊科町、穂高町、明科町、堀金村、三郷村)が05年10月に合併して、安曇野市は誕生した。 市の西部は中部山岳国立公園の山岳地帯、東部には梓(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第32回> 長野県山ノ内町・温泉街のまちづくり会社 外国人客意識した施設 空き店舗、廃旅館を再生
スノーモンキーが人気 長野県下高井郡山ノ内町は長野市の北東方約23キロ、標高約600メートルに位置する山間の町である。多くのスキー場を有する志賀高原や、外国人旅行者の間に〝snow monkey park〟として人気の(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第31回> 新潟県長岡市・駅周辺に都市機能を集中整備 「まちなか型」に転換 再開発施設は着々と
拡大からコンパクトへ 長岡市は新潟県中越地方の中心都市で、人口は30万人を割り込む状態が続き、95年以降は減少に転じている。人口減少や高齢化の進展、都市機能の分散立地による中心市街地の衰退、環境問題の深(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第30回> 富山県高岡市・旧市街地で始動した活性化事業 新幹線開業で危機感 3セク化で特急廃止
高岡市は富山県北西部に位置する人口約17.5万人の県内第2の都市である。古くは万葉集の歌人として知られる大伴家持が国司として赴任した越中国府が置かれ、また江戸時代には加賀藩2代藩主である前田利長により城下(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所 地域再生とまちづくり ――各都市が目指すものは <第29回> 石川県川北町・企業誘致の成果で子育て環境 定住促進へ各種施策 転入者で人口も増加傾向
農業中心からの転換 川北町は、加賀平野のほぼ中央部に位置し、霊峰白山を源とする手取川の右岸に沿って拓かれた町で、手取川がもたらした肥沃な土地と、豊かな水資源に恵まれていたことから県内有数の穀倉地帯と(続く)