令和時代の賃貸ビジネス ~コンサルタント沖野元の視点~ 記事一覧
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「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第43回 欠点を長所に変えて満室を実現させた事例
今月7日に開催された公益社団法人不動産流通推進センター主催の「公認不動産コンサルティングマスター 不動産コンサルティング事例発表会」に参加してきた。筆者は初参加だったが、コロナ禍を経て久々の会場開催(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第42回 避難先の賃貸住宅 役立つのは耐震性確保済み
前回は能登半島地震であらためて耐震性確保の重要性を説いた内容となった。被災地ではすでに2次避難が始まっている。今回はそうした避難先としての賃貸住宅の役割について考えてみたい。 □ ■ □(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第41回 今こそ新耐震基準のグレーゾーン周知を
令和6(2024)年は元日の能登半島地震で波乱の幕開けとなった。被災された方々にはお見舞い申し上げます。 報道によると石川県内では16日までに2万棟を超える住宅の損壊があったことが分かった。古い木造住宅の(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第40回 物件の基本機能向上とコミュニティ機能の設備が鍵
前回は賃貸住宅が、高騰する新築分譲マンションの購入をあきらめた中間層の受け皿となり得るかについて考察した。それはオーナーや管理会社側の努力次第であるとも書いた。では具体的にどう努力すれば良いのかにつ(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」~コンサルタント沖野元の視点~ 第39回 賃貸住宅は中間層の受け皿となり得るか
不動産経済研究所の首都圏新築分譲マンション市場動向(2023年上半期)によると、新築分譲マンションの平均価格は8873万円と、最高値を大幅に更新している。にもかかわらず契約率は節目となる70%台を保っている。(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第38回 「働く」ことのできる賃貸住宅とは
前回は賃貸住宅における「住む」場所から「働く」こともできる場所への変化について考察した。では具体的にこの変化にどう対応するかという点について考察したい。 ◎ ◎ ◎ 国土交通省が実施し(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第37回 賃貸住宅における「住む」から「働く」とは
米国のシェアオフィス大手のウィーワークが今月6日に経営破綻した。 日経新聞の記事によると総負債額は100億~500億ドル(約1.5兆~7.5兆円)という。どうしてこんなことになってしまったのか。同記事によると(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第36回 求められる賃貸住宅とは 借主の困りごとから考える
前回の稿では一般的な賃貸住宅が有り余っている中で、これから賃貸住宅を新築またはリノベーションする場合により精緻(せいち)な市場調査が求められると書いた。では今はやりのコンセプト賃貸にすれば良いかという(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第35回 なぜニーズのない物件ができてしまうのか
このところ筆者が働いている渋谷では、飲食店等のリアル店舗のテナント入れ替えが多くなっている。 街を歩いていると、新しいお店ができたと思ったら数カ月後に同じ通りを歩くともう閉店になっていたり、また(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第34回 不動産と建築との融合、そして街との融合は可能か
前回の稿では「街を壊す不動産屋の論理」という穏やかではないタイトルを付けた。そこには筆者がかつて暮らし、愛した街が不動産屋の論理で壊された〝怒り〟が込められている。 では、どのようにしたらそのよ(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」~コンサルタント沖野元の視点~ 第33回 街を壊す「不動産屋の論理」
この夏に筆者が昔住んでいた街に行く機会があった。その街に住んでいたのは30年ほど前で、その頃は瀟洒(しょうしゃ)なカフェやケーキ屋、レストラン、パン屋が軒を連ねていた。「Hanako」というトレンド雑誌でパリ(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第32回 LPガス問題はなぜ起こったか 入居者軽視のつけ
前回の稿ではLPガス問題のスキームとそれにメスが入ったことについて書いた。今回はその本質とこれからについて書いてみたい。 LPガス問題とはLPガス事業者とオーナーの癒着であり、お互いにメリットを求めた(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第31回 入居者を無視したスキーム LPガス問題
以前から問題視されていた賃貸住宅の設備費用がLPガス料金へ上乗せされていることに対して、ついに国が動いたという記事が本紙8月1日号にも掲載された。今回はこの問題の要因と本質について探ってみたい。 (続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第30回 建替え予定の築古物件への定借採用
前回は市場に良質なファミリー賃貸物件が少ないがゆえにそれを賃貸する側は定期借家にすることも容易であると述べた。今回も引き続き、アットホームの「定期借家物件の募集家賃動向(2022年度)を見ていく。 (続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第29回 良質なファミリー賃貸の不足と定期借家の関係
今回と次回は5月にリリースのあったアットホームの「定期借家物件の募集家賃動向(2022年度)」について考察したい。アットホームの調査は主に首都圏を対象としている。全体的に定期借家のマンション、アパート共に(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」~コンサルタント沖野元の視点~ 第28回 広告料増額の前にやること、物件の競争力で勝負
前回は広告料の増額が客付けに及ぼす影響について述べた。広告料の増額は客付け業者のインセンティブになるため、効果が高い。ただし、その負担は多くの場合、大家が負うことになる。管理会社はオーナー利益の最大(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第27回 広告料増額の背景と効果、対象物件の現状を表す
「不動産屋さんから、もっと早く決めるために手数料を2カ月もらえませんかと言われたが、これは法律違反ではないのか」。最近、このような相談が複数の貸主から寄せられている。「手数料」とはもちろん広告料のこ(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第26回 お金をかけない差別化 室内に「色」を加える
前回の稿では差別化にはペルソナ設定が必要だと述べた。 ではペルソナ設定がなされたとして、どのようにそのペルソナに合った部屋にしていくか、ということになる。何も大きなお金をかけてリノベーション工事(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」~コンサルタント沖野元の視点~ 第25回 差別化をどう図るか ペルソナ設定のすすめ
不動産にはそれぞれ個別性がある。どれひとつとして同じものはないということである。賃貸物件にしても駅からの距離、広さ、間取り、築年数、日当たり、眺望、設備の仕様、エントランスの雰囲気など挙げればきりが(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」~コンサルタント沖野元の視点~ 第24回 ホームステージング 本来持っている魅力を引き出す
引き続き「ホームステージング白書2022」の「不動産賃貸」を見ていく。 前回「ホームホームステージングを実施した物件」について「入居しにくい部屋」や「長期空室の部屋」が約7割となっていることを紹介し(続く)