令和時代の賃貸ビジネス ~コンサルタント沖野元の視点~ 記事一覧
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「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第31回 入居者を無視したスキーム LPガス問題
以前から問題視されていた賃貸住宅の設備費用がLPガス料金へ上乗せされていることに対して、ついに国が動いたという記事が本紙8月1日号にも掲載された。今回はこの問題の要因と本質について探ってみたい。 (続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第30回 建替え予定の築古物件への定借採用
前回は市場に良質なファミリー賃貸物件が少ないがゆえにそれを賃貸する側は定期借家にすることも容易であると述べた。今回も引き続き、アットホームの「定期借家物件の募集家賃動向(2022年度)を見ていく。 (続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第29回 良質なファミリー賃貸の不足と定期借家の関係
今回と次回は5月にリリースのあったアットホームの「定期借家物件の募集家賃動向(2022年度)」について考察したい。アットホームの調査は主に首都圏を対象としている。全体的に定期借家のマンション、アパート共に(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」~コンサルタント沖野元の視点~ 第28回 広告料増額の前にやること、物件の競争力で勝負
前回は広告料の増額が客付けに及ぼす影響について述べた。広告料の増額は客付け業者のインセンティブになるため、効果が高い。ただし、その負担は多くの場合、大家が負うことになる。管理会社はオーナー利益の最大(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第27回 広告料増額の背景と効果、対象物件の現状を表す
「不動産屋さんから、もっと早く決めるために手数料を2カ月もらえませんかと言われたが、これは法律違反ではないのか」。最近、このような相談が複数の貸主から寄せられている。「手数料」とはもちろん広告料のこ(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第26回 お金をかけない差別化 室内に「色」を加える
前回の稿では差別化にはペルソナ設定が必要だと述べた。 ではペルソナ設定がなされたとして、どのようにそのペルソナに合った部屋にしていくか、ということになる。何も大きなお金をかけてリノベーション工事(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」~コンサルタント沖野元の視点~ 第25回 差別化をどう図るか ペルソナ設定のすすめ
不動産にはそれぞれ個別性がある。どれひとつとして同じものはないということである。賃貸物件にしても駅からの距離、広さ、間取り、築年数、日当たり、眺望、設備の仕様、エントランスの雰囲気など挙げればきりが(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」~コンサルタント沖野元の視点~ 第24回 ホームステージング 本来持っている魅力を引き出す
引き続き「ホームステージング白書2022」の「不動産賃貸」を見ていく。 前回「ホームホームステージングを実施した物件」について「入居しにくい部屋」や「長期空室の部屋」が約7割となっていることを紹介し(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第23回 ホームステージング白書2022を読み解く
前回この稿でホームステージングについて書いたら、それを見た一般社団法人日本ホームステージング協会の杉之原冨士子代表理事より「興味深く読んだ」と連絡をいただいた。更に「ホームステージング白書2022」が最(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」~コンサルタント沖野元の視点~ 第22回 複数あるホームステージングの手法
前回、日本にホームステージングが入ってくる2013年よりも前にそれに似たドレスアップという手法で空室対策をしていたA氏のことを書いた。同様なことを同じ時期に趣向を変えてやっていたのがB氏だ。B氏のやり方は(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」~コンサルタント沖野元の視点~ 第21回 ホームステージングは空室対策の武器になるか
今回より賃貸物件におけるホームステージングについて考えてみたい。ホームステージングとは、1970年代から米国で中古の住宅を売りに出す際にその室内を家具やインテリア用品で飾り付けることによって、より早く、(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第20回 分譲賃貸オーナーのデメリット、管理会社のベネフィット
今回は分譲賃貸を行うオーナーについてのデメリットや注意点から考えてみたい。次のようなものが考えられる。 管理費と修繕積立金がかかる 家賃が入ってきてもこれらの費用はオーナーが支払うことになるの(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第19回 分譲賃貸を行うオーナーのメリットとは
今回と次回は、分譲賃貸を行うオーナーについてのメリット・デメリットについて考えてみたい。 分譲賃貸を行うオーナーにとっては次のようなメリットが考えられる。 ・ライバルが少ない 前々回のコラ(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第18回 分譲賃貸の訴求力 ~ハードだけでなくソフトも~
今回は、お客様が分譲賃貸に求めるものについて考えてみたい。 私の会社でも過去多数の分譲賃貸を取り扱ってきており、現在もそのいくつかを管理している。それらの特徴を挙げると、まず、いずれも都心の駅近(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第17回 根強い需要、分譲賃貸という存在は2通り
今回は分譲賃貸について考えてみたい。分譲賃貸とは文字通り分譲されたマンションで賃貸に出されているものをいう。 分譲賃貸といっても大きく2種類に分けられる。ワンルームタイプとファミリータイプで、ワ(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第16回 戸建て賃貸の出口における注意点
前回のコラムでは戸建て賃貸の賃貸経営上におけるデメリットや注意点について書いた。今回はその出口についての内容である。 投資としての戸建て賃貸の出口が簡単なものではないとは容易に想像できるだろう。(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第15回 戸建て賃貸のデメリットとリスク
前回のコラムでは2週にわたって戸建て賃貸の優位性やメリットを述べた。今回はオーナーや管理会社にとってのデメリットやリスクについて、複数の戸建て賃貸を管理してきた経験からお伝えしたい。 まずは入居(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第14回 戸建て賃貸が決まりやすい理由
前回に引き続き、戸建て賃貸についてである。 私の会社でも戸建て賃貸の管理をしているが、アパート・マンション(以下アパマン)などの集合住宅に比べて決まりやすい。今回はその理由について考えてみたい。(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第13回 戸建て賃貸の可能性、なぜ注目されるのか
ここのところ戸建て賃貸が熱い。8月、不動産運用会社のケネディクスが戸建て賃貸ファンド事業を今年中に1200戸以上に増やす方針を発表した。また、収益不動産の販売や管理を行う武蔵コーポレーションは地方で中古(続く) -
「令和時代の賃貸ビジネス」 ~コンサルタント沖野元の視点~ 第12回 自宅を貸したい顧客に定期借家を勧める理由
前回は自宅を貸したいというお客様に住宅ローンの有無など注意する点があると書いた。今回はその際の契約形態についての内容である。結論から言うと、自宅賃貸では多くの場合、定期借家契約がカギとなる。 (続く)