読み解く目線 記事一覧
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読み解く目線 住まいのコト 〝長生きはするもの〟か (25)
「長生きをしてよかった」と多くの老人が思える社会をつくるためにはどうしたらいいのだろうか。もし、これからの日本が「人間は長生きなんかするものじゃないな」と多くの老人がため息をつく社会になっていくのだ(続く) -
読み解く目線 (24) 住まいのコト 5人に1人が認知症になる
前回参議院選挙の投票率は54%だったが、うち18~19歳は45%と全体を下回った(総務省抽出調査)。この数字をどう見るかは微妙だが投票率よりも驚いたことがある。 それは、彼らが選んだ政党は自民党が40%でトップだ(続く) -
読み解く目線 (23) コトの本質 自然の摂理にかなう住まい
東京都知事選に立候補した元総務相で岩手県知事を務めた増田寛也氏は東京一極集中是正を主張している。日本の人口減少は今年1月1日時点で7年連続となった。同氏は、その主因となっている少子化を食い止めるために(続く) -
読み解く目線 (22) コトの本質 宅建士の〝名〟高める業法改正
宅地建物取引業法が改正され、建物状況調査(インスペクション)が仲介業務の中に位置づけられた。これは、不動産仲介業が新たな時代を迎えたことを告げる号砲と見ていいだろう。 仲介に新時代 新たな時代と(続く) -
読み解く目線 (21) コトの本質 定借住宅が普及しない不思議
閉塞感が強まる一方の日本に生きる人たちにとって大切なことは何か。まず認識しなければならないことは「従来の延長線上に未来はない」ということだろう。グローバル化の進展、人口減少社会への突入、空き家の増加(続く) -
読み解く目線 (20) 仲介という仕事 すべての発端は〝バブル崩壊〟
すべては90年代初頭のバブル崩壊から始まった。中古住宅市場活性化への動きもその発端は、土地価格の崩壊にある。戦後は高度経済成長と共に地価の右肩上がり(土地神話)が長く続いた。その間は土地価格の上昇分だけ(続く) -
読み解く目線 仲介という仕事 市場活性化の〝十分条件〟探す (19)
既存住宅瑕疵保険とかインスペクション制度の整備は、住宅市場活性化の必要条件ではあるが十分条件とは言えない。十分条件となり得るのは、住み替え需要の増大である。では、日本で住み替え需要は増大するだろうか(続く) -
読み解く目線 仲介という仕事 (18) 〝資産リレー〟を美しく
「住宅取引は〝個人間の資産リレー〟」という美しい表現がある。400メートルリレーの要はバトンの受け渡しである。 同様に住宅取引もいかに円滑に有意義に資産を承継するかが、取引当事者はもちろん、マクロ経済(続く) -
読み解く目線 (17) 限界志向からの脱却 郊外戸建てが見直される日
今の子供は親の家を相続しても、そこに住まない。だから空き家が増えている。ということは、家を建てたり買ったりする時に、子や孫の代まで住み継ぐという想定はもはや不要に近い。 しかし、そうだとすると家は(続く) -
読み解く目線 (16) 限界志向からの脱却 〝高齢者〟は差別用語
仏語に「生老病死」(しょうろうびょうし)という言葉がある。人間は誰でも生まれたときから老いが始まり、老いるから病を得、最期は死に至る。人生は生きること(生まれたこと)も含めて4つの苦悩を抱えているという(続く) -
読み解く目線 (15) 限界志向からの脱却 使ってはいけない「中古」という言葉
「中古住宅や既存住宅という言葉はあまりよくない。皆さん、何かいい言葉を考えてください」 5月18日に開かれた「中古住宅・空き家フォーラム」であいさつした石井啓一国土交通大臣が呼び掛けた。大臣が言及 (続く) -
読み解く目線 (14) 不動産業の〝志〟 国民生活の安泰担う
インスペクション(中古住宅診断)を重要事項説明対象とすることや、従業員向け教育の法定化などを盛り込んだ宅地建物取引業法の改正案が近く成立する。 昨年の「宅地建物取引士」への名称変更施行に続き、国民が安(続く) -
読み解く目線 (13) 不動産業の〝志〟 〝士業〟の証し、どう示す
イメージ刷新 昨年、創業60周年を迎えた北澤商事(東京・足立区、北澤敏博社長)の北澤艶子会長は、「日本の不動産業は国民から見るといまだにうさんくさいイメージから抜け出せていない」と嘆く。 確かにテレビ(続く) -
読み解く目線 (12) 不動産業の〝志〟 「人間産業」を宣言
いい職場とは いい職場とは、会社でいえば社長と社員の心が一つになって、みんなが同じ目標に向かって仕事をしている会社のことである。当たり前のことだが、志を一つにすれば大きな力を発揮することができる。し(続く) -
読み解く目線 (11) 長寿社会と不動産業 高齢者を〝高齢〟と言わなくなる日
超高齢化問題が議論されている時代に、高齢者であることは幸せか、それとも不幸せか。 現在の高齢者の象徴はやはり団塊世代(47~49年生まれ)であろう。25年にかけて団塊世代がすべて後期高齢者(75歳以上)となる(続く) -
読み解く目線 (10) 長寿社会と不動産業 高齢者がつくるサ高住を見たい
明らかにおかしいと思えるのに、現実にはなかなか改善されないことが社会には多い。高齢者の住まいもそうだ。いまだに有料老人ホームもサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)も、高齢者を一カ所に集める発想から抜け(続く) -
読み解く目線 (9) 長寿社会と不動産業 ときには〝哲学〟しよう
少子高齢化社会が求めている新しい価値観を追求する企業こそが、これからの日本経済を支える主役となる。戦後、内需拡大の柱となってきた住宅産業もこれからは量の拡大から、質の向上へと大きく方向転換を強いられ(続く) -
読み解く目線 (8) 長寿社会と不動産業 子は親の実像を知らない
寿命が長くなるということは、高齢者が〝死〟について考える期間が長くなるということだ。もっとも、誰でもいずれは100%死ぬわけだから、死について考えることにどういう意味があるのかと問われると難しい。ただ長(続く) -
読み解く目線 (7) 長寿社会と不動産業 認知症にならない住まい
人口減少と共に、これからの不動産業に大きな影響をもたらすのが長寿化である。厚生労働省が昨年発表した平均寿命(14年)は男性80.5歳、女性86.8歳。 平均寿命とはその年に生まれた人の平均余命だが、団塊世代が(続く) -
読み解く目線 (6) 人口減少時代の不動産業 〝駅近〟以外にも価値はある
人口減少時代の不動産業は、戦国時代の様相を呈することになりそうだ。大手、中堅が入り乱れ、国盗りならぬ、少なくなる顧客奪い合いが始まるだろう。 細る着工戸数 野村総合研究所の新設住宅着工戸数長期予測に(続く)