全国市街地の変遷 記事一覧
全国市街地の変遷
全国の都市は昭和期に大きな発展を遂げて平成を迎えた後、バブル崩壊を経験して既に29年。長引く不況を通じて大都市と地方の格差は広がりましたが、どっこい、新たな可能性を求めて地方都市の奮闘は続いています。そうした各地の挑戦や取り組みなどを紹介します。
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一般財団法人日本不動産研究所(8) 全国市街地の変遷 ――昭和の記憶から次代へ 鳥取県米子市活性化の鍵は中心市街地 事務所、店舗とも機能縮小で地価下落 コンパクトシティ化急務に
県内第二の商業都市 米子市は鳥取県西部に位置する人口約15万人の、鳥取市に次ぐ県内第二の規模を有する商業都市。鳥取池田藩の家老荒尾氏が城代として米子城に入城した城下町である。山陰道と出雲街道が交わり、(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所(7) 全国市街地の変遷 ――昭和の記憶から次代へ 島根県松江市カラコロエリアで〝らしさ〟追求 平成期の商店街空洞化にいち早く対応 歴史建築物を集客拠点に
城下町で水の都 松江市は島根県の県庁所在地であり、人口は約20.4万人、宍道湖に接する水の都である。まちづくりは1611(慶長16)年の松江城築城によって形成された城下町に始まり、昭和の戦災を免れ、中心市街地に(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所(6) 全国市街地の変遷 ――昭和の記憶から次代へ 岡山市岡山駅周辺を核に再生事業進む 新幹線延伸と駅南区画整理が大きな契機 発展し続ける街へ基盤づくり
戦災復興の名残も 岡山市は岡山城下町、明治から戦前、戦後から現在と3つの時代を経て今日に至る。 1945年6月29日、大空襲によって市街地の大部分が消失し、戦災復興によって新たな街として蘇った。その特徴的な(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所(5) 全国市街地の変遷 ――昭和の記憶から次代へ 広島市原爆で平和記念公園になった中島町 アニメ映画「この世界の片隅に」が教えるもの 大戦前後、女性の日常描く
昨秋から広島市と呉市の街を背景に、第二次世界大戦前後の一人の女性の日常を描いたアニメ映画「この世界の片隅に」が上映されている。 不幸が降り掛かっても、その現実を受け止め、また、ささやかな喜びが舞い(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所(4) 全国市街地の変遷 ――昭和の記憶から次代へ 山口県下関市関門〝ノスタルジック〟海峡の駅 近代化と唐戸・下関駅、新下関駅の移り変わり 遺産認定で新たな発展の芽
本州最南西端に位置する下関市は人口27万人の山口県最大の都市である。 門司との海底トンネル 下関市は太古の昔から大陸との関係が深く、関釜フェリーなどの発着所もある。交通機関の変遷を見ると、1954年山陽電(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所(3) 全国市街地の変遷 ――昭和の記憶から次代へ 都市計画マスタープランで飛躍図る 立地と良質な環境生かす 徳島県小松島市 産業環境に翻弄された港湾都市
徳島市の南に隣接 徳島県、四国の東の玄関口として古くから発展しながらも産業環境の短期劇的変化に翻弄(ほんろう)された港町、小松島市。県都徳島市の南側に隣接し紀伊水道に面した県内第5位、人口約4万人の地(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所(2) 全国市街地の変遷 ――昭和の記憶から次代へ 香川県高松市 明暗分かれる「中央商店街」 構成する8商店街で賑わい取り戻した丸亀町 100年後を見据えて再開発
高松市は香川県のほぼ中央部に位置する県庁所在地で、中央官庁の出先機関や大手企業の支店が多く、四国の政治、経済、文化の中枢管理都市として発展してきた。88年当時の人口は約33万人で、05年9月と06年1月に周辺(続く) -
一般財団法人日本不動産研究所(1) 全国市街地の変遷 ――昭和の記憶~次代へ 発展の原動力は今後も「銅山開発スピリッツ」 貴重な産業遺産を生かす 愛媛県新居浜市 別子銅山で発展する工業都市
東洋の「マチュピチュ」 日本三大銅山の一つ別子銅山は元禄3年(1690年)に発見され、以来昭和48年(1973年)に閉山するまで江戸、明治、大正、昭和の283年にわたり、海抜約1200メートルの地点から採掘を開始し、最(続く)