国土交通省の調査によると、5月の住宅着工は前年同月比6.4%増の6万3726戸だった。季節要因を調整した年率値は81.5万戸。国交省は「厳しい雇用・所得環境や東日本大震災の影響で一部弱い動きがある」と話している。
利用関係別に見ると、持家は前年同月比2.9%減の2万3528戸だった。19カ月ぶりの減少。「震災による消費者マインドの低下が影響したと見られる」(国交省)という。そのほか貸家は、同5.0%減の2万669戸で8カ月連続の減少。5月として過去最低だった。また、分譲マンションは1万6戸。神奈川県での大規模建設などの影響で前年同月比138.1%増加した。分譲戸建ては同1.8%減の8796戸だった。