中古住宅の構造などを保証する瑕疵(かし)保険で、中古マンション戸単位に対応した商品が誕生した。住宅専門の保険会社(保険法人)の住宅保証機構と日本住宅保証検査機構(JIO)が6月15日付で国土交通省から認可を受けた。同商品は原則、新耐震以降の物件が対象。保証期間は5年。支払限度額は1000万円。検査・保険料金は、中古住宅を宅建業者が買い取り再販する場合は、7万~8万円程度。仲介する場合は、保険法人以外の検査事業者による検査も必要になるため、この料金(7万~8万円程度)に別途の検査手数料がかかる。
中古マンションの瑕疵保険は、戸単位加入でも共用部の状況を確認するため、1棟全体の検査が必要になる。特に構造性能を確認する検査がネックとなり、検査料が50万円前後に上るため、戸単位加入は現実的ではなかった。このほど、保証機構とJIOが開発した保険商品は、この1棟検査について、新築時に行う確認検査の資料を用いることなどで、可能な限り省略、合理化を実施。検査料削減を実現した。