リスト(横浜市)が、海外事業を本格化させる。このほど、米国・ハワイで実績のある不動産仲介会社から事業譲渡を受けた。リストが海外企業をM&Aするのは初めて。ハワイの不動産を購入したい国内の富裕層向けのほか、台湾・香港・中国などアジア全域への販売を見込む。
M&Aしたのは、「メアリー・ウォーラル・アソシエイツ・サザビーズ・インターナショナル・リアルティ(MWA)」。リスト100%子会社のハワイ現地法人(リスト・インターナショナル・リアルティ)を通じて行った。MWAは、世界45の国と地域で不動産取引サービスを提供するサザビーズのグローバルネットワークの一員として事業を行っていた。事業規模はハワイ内で10位程度という。事業譲渡額は非公表。MWAは10月から「リスト・サザビーズ・インターナショナル・リアルティ」の登録名で事業をスタートした。
リストは、2010年にサザビーズネットワークの一員として国内向けにハワイなどの不動産を取り扱うジャパン・サザビーズ・インターナショナル・リアルティ(東京都渋谷区・JSIR)を設立していた。今回のM&Aで、例えばハワイの不動産情報と国内の消費者ニーズのマッチングの精度や速度が上がることなどが期待されるという。