国土交通省はこのほど、広島市における大規模な土砂災害による甚大被害の発生を受け、全国の土砂災害危険個所(危険個所)・土砂災害警戒区域(警戒区域)の住民への緊急周知、土砂災害危険個所における警戒避難体制の緊急点検を実施すると発表した。危険個所は全国で53万個所、警戒区域は同じく35万個所ある。
緊急周知については、警戒区域指定されていない危険個所及び被害想定区域も含め、住民が危険性を理解できるよう、ハザードマップ、避難場所などをホームページや広報誌などへ掲載する。
緊急点検については、危険個所であることの周知状況、避難勧告などの発令基準など、警戒避難体制の現状について、都道府県及び市町村が緊急に総点検を行う。
国土交通省は9月4日、土砂災害警戒避難体制などについて全国の都道府県の担当者に説明会を開き、緊急周知については1週間以内に、緊急点検については1カ月以内に速やかに実施するよう要請した。