注文建築やマンションの大規模修繕などを手掛けるカシワバラ・コーポレーション(東京都港区)は、関東大震災100周年の節目に合わせ、全国の20歳から69歳の男女600人を対象として、2023年7月末にインターネットで実施したマンションや戸建て住宅での「住まいと防災意識に関する実態調査」の結果をまとめた。
同調査結果によると、8割以上の回答者が大規模地震に対して不安を感じているが、近年の災害やその報道から7割以上で防災意識が高まったと回答している。ただ、防災意識が高まっている一方で、具体的な対策を行っている回答者は、半数以下の4割にとどまることが分かった。
また、7割以上の回答者は、自身が住むマンションの防災対策を把握していない。6割以上が防災訓練の実施や防災マニュアルの作成、住宅用備蓄品の用意などの対策方法に不安を感じている。
更に、管理組合に防災チームのあるマンションの居住者ほど、緊急時の対応に地震があると回答している。一方で、マンションに比べて、戸建て住宅では、緊急時に頼れる近隣住民がいない傾向にある。
同社では、戸建て住宅やマンション向けに「防災対策チェックリスト」を独自に作成して周知するなど、災害対策を通じた取り組みにより、地域づくりに引き続き貢献していく。