マンション・開発・経営

住友林業など日系3社、シアトル近郊に賃貸集合住宅388戸を開発

 住友林業、熊谷組、芙蓉総合リースは、全米3位の大手ディベロッパー、トラメル・クロウ・レジデンシャル(テキサス州ダラス、TCR社)と米国・ワシントン州シアトル近郊ベルビュー市内に賃貸集合住宅を開発する。9月に着工し、2028年12月の賃貸開始を目指す。

 ワシントン大学とシアトル・タコマ国際空港から車で約25分、シアトル中心部から車で約15分のベルビュー市イーストゲート地区に、8階建ての賃貸用集合住宅(総戸数388戸)を建設する。賃貸床面積は3万3738平方メートルの予定。高度な専門知識やスキルヤングプロフェッショナルと呼ばれるビジネスパーソンを主要ターゲットに、ファミリー層や中高年の夫婦の需要にも応えられる多様な間取りの住居を提供。最新機器を備えたフィットネスセンターやルーフトップデッキ、オフィススペース、ペットケア設備など充実した共用施設を備える。

 1~3階は鉄筋コンクリート造、4~8階は木造ツーバイフォー工法による混構造とすることで、RC造と比べコストの低減や建設時のCO2排出量(エンボディドカーボン)の削減を図る。

 住友林業、芙蓉総合リースそれぞれの現地子会社と熊谷組が組成した共同企業体(JV)とTCR社が共同出資する特別目的会社(SPC)を開発主体とし、住友林業の完全子会社・住友林業アセットマネジメントがプロジェクトの取りまとめや参画企業との調整を担う。住友林業は18年以降、TCR社とシアトル近郊で賃貸集合住宅を開発しており、今回の協業は第8弾。