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大和ハウス工業、住友電設の完全子会社化へ株式公開買い付けを開始

 大和ハウス工業は10月30日、住友電設の完全子会社化を目指し、公開買付け(TOB)による同社の株式取得を決定、住友電設も同日、賛同を表明した。買い付け対象は親会社の住友電気工業が所有する50.66%を除く全株式で、買い付け予定数の下限は11.03%。買い付け価格は1株9760円。買い付け期間は10月31日から12月15日まで。

 住友電工保有分は、自己株式としてTOB後の3月下旬に取得する。買い付け対象分の全株式を取得できなかった場合は、26年3月中旬に株式併合の手続きを実施。同月下旬に同社株式を取得する予定。TOBの成立後、住友電設は上場廃止となる見通し。

 大和ハウス工業はデータセンター・半導体工場など高成長領域の建設事業強化を目指しており、住友電設の電気設備技術や安定した工事体制を取り込むと共に、住友電設が注力する情報通信事業や海外事業などで協業体制を深めることで、更なる事業機会の拡大や建設DXの取り組み深化の可能性を相互に見込む。収益の最大化を目指す。