森ビルは11月28日、2024年3月期中間決算(非上場)を公表した。オフィスや住宅は共に高稼働、高単価を維持したものの、「麻布台ヒルズ」の住宅分譲などが下期に計上されることから、前年同期と比べて減収減益となった。
セグメント別の売上高に当たる営業収益は、オフィスなどの賃貸が906億円(前年同期比3.0%増)、住宅などの分譲が79億円(同84.3%減)、ホテルや会員制クラブなどの施設営業が151億円(同36.0%増)、海外が145億円(同7.4%増)と分譲を除き増収。前期に虎ノ門ヒルズレジデンシャルタワーの販売があった分譲で大幅減となった。
下期は虎ノ門ヒルズステーションタワーや麻布台ヒルズのオフィス稼働などによる賃貸収益の計上に加え、麻布台ヒルズの住宅分譲は下期の計上を予定していた供給分は全て契約済み。そのため、通期業績は期初予想通りの増収増益とし、営業収益、営業利益、経常利益は過去最高を更新する見通しだ。
森ビル (非上場)
決 算 24年3月中間
営業収益 1,252億円 (△19.8%)
営業利益 183億円 (△53.4%)
経常利益 172億円 (△55.9%)
当期利益 137億円 (△47.7%)
予 想 24年3月
営業収益 3,530億円 (23.6%)
営業利益 755億円 (19.1%)
経常利益 650億円 (7.4%)
当期利益 470億円 (6.4%)