大和ハウス工業の24年度通期決算は、3期連続で過去最高の売上高を計上し、売上高5兆円突破した。各段階利益は減益で着地したものの、数理差異を除いた営業利益及び当期純利益は、過去最高を計上。セグメント別では、マンションや環境エネルギー、その他事業以外は増収。一方、環境エネルギー事業や物流などの事業施設が伸長した。
国内ではバリューチェーンの強みを生かし、堅調に事業を拡大。海外では、米国の戸建て住宅事業を中心に事業を拡大した。また、開発物件の売却が順調に推移し、コロナ禍の影響を受けたホテル・スポーツクラブ運営事業での業績が大きく回復した。
国内の住宅事業では、戸建て住宅事業が売上高4543億円(前年比1.8%増)、営業利益36億円(同63.3%減)。賃貸住宅事業は売上高1兆1834億円(同5.7%増)、営業利益1241億円(同16.0%増)、マンション事業は売上高3954億円(同2.2%増)、営業利益299億円(同36.5%増)。
今年度は、大和リゾートの全株式譲渡やコスモスイニシアの一部株式の譲渡などの減収要因を見込むものの、海外事業の積極的な拡大や開発物件売却の推進などによって、数理差異の影響を除くと、増収増益となる見通し。
大和ハウス工業
決 算 24年3月
売上高 5兆2,029億円 (6.0%)
営業利益 4,402億円 (△5.4%)
経常利益 4,275億円 (△6.2%)
当期利益 2,987億円 (△3.1%)
予 想 25年3月
売上高 5兆2,500億円 (0.9%)
営業利益 4,000億円 (△9.1%)
経常利益 3,600億円 (△15.8%)
当期利益 2,370億円 (△20.7%)