エヌ・シー・エヌの24年度上半期業績は、子会社の翠豊や持分法適用関連会社のMUJI HOUSEが黒字化で大幅に増益し、当期純利益が黒字に転じた。主力の木造耐震設計事業では売上高23億4100万円(前年同期比7.6%減)を計上。木材相場が落ち着いたことなどから1棟当たりの売り上げ金額が前年同月比で5.2%下落。SE構法出荷数は447棟(同2.6%減)にとどまったものの、住宅分野の構造計算出荷数は518棟(同11.9%増)と回復基調を見せた。SE構法の登録施工店は19社の新規加入により615社となった。
非住宅の大規模木造建築分野は万博大型案件のキャンセル発生や、大型案件の下期集中に伴い、売上高13億800万円(同14.0%減)にとどまった。一方、非住宅分野全体の木造建築物の構造計算出荷数は128棟(同17.4%)に伸長。そのうち、SE構法出荷数は73棟(同10.6%増)、構造計算出荷数は83棟(同15.3%増)、SE構法以外の大規模木造建築設計を担う子会社・木構造デザインにおける構造計算出荷数は45棟(同21.6%増)だった。
環境設計分野は売上高1億4700万円(同13.5%増)。集合住宅や非住宅を合わせた1次エネルギー出荷数は1742件(同11.0%増、長期優良住宅申請サポート件数は270件(同25.6%増)に伸長。DX分野は、高画質建築空間シミュレーションサービスの受注が125棟(同6.8%増)と堅調に推移した。
通期業績は、期初計画を据え置いた。
エヌ・シー・エヌ
決 算 25年3月第2四半期
売上高 38億円 (△8.7%)
営業利益 8,800万円 (281.5%)
経常利益 1億円 (―)
当期損失 6,800万円 (―)
予 想 25年3月
売上高 89億円 (12.2%)
営業利益 2億円 (168.6%)
経常利益 2億円 (497.0%)
当期利益 2億円 (―)