決算

決算 旭化成H 25年度中間 初の売上高1兆円へ建築請負が二桁増益

 旭化成ホームズグループの26年3月期第2四半期は、売上高・営業利益とも過去最高を計上。建築請負部門では、引き渡し戸数は戸建てが2277戸(前年同期比0.1%増)と横ばい、集合住宅が2395戸(同1.1%増)と微増だったが、大型化・高付加価値化が加速。単価が上昇し、売上高2112億円(同8.9%増)、営業利益199億円(同30.7%増)の増収増益で着地した。

 不動産開発部門ではマンション売り上げ戸数が233戸(同31.3%減)にとどまった一方、高価格帯の都心物件が多数を占めたことにより、売上高251億円(同25.2%減)、営業利益70億円(同2.9%増)の減収増益。

 賃貸管理・不動産流通事業では、管理戸数が年間5000戸強増加し、累計12万9000戸を超えたほか、賃料アップや空室率2%台の維持など堅調に推移し、売上高905億円(同12.0%増)、営業利益88億円(同6.0%増)の増収増益。リフォームはグループ間の連携強化や改装の大型化が進んだ一方、固定費増加や資材高騰で、売上高300億円(同6.9%増)、営業利益31億円(同7.3%減)と増収減益だった。

 海外事業は金利の高止まりによる購買意欲低下が顕著な中、昨年8月に完全子会社化した米国・フロリダ州のサブコントラクターのODCコンストラクション社の買収によって、売上高は横ばいだったものの、市況悪化の影響が大きく、売上高1466億円(同0.1%増)、営業利益39億円(同50.9%減)の増収減益で着地した。

 通期計画は堅調な国内事業によって増収も、海外事業の影響で減益の見通し。期初から売上高を320億円、営業利益を51億円下方修正したものの、初の売上高1兆円の達成を見込む。

旭化成ホームズ

決 算 26年3月第2四半期

売上高 5,051億円 (4.3%)

営業利益 438億円 (4.6%)

経常利益 ―億円 (―%)

当期利益 ―億円 (―%)

予 想 26年3月

売上高 1兆420億円 (4.9%)

営業利益 910億円 (△0.4%)

経常利益 ―億円 (―%)

当期利益 ―億円 (―%)

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