決算

決算 積水化学住宅C 25年度中間 売上棟数減もコスト抑え大幅増益 

 積水化学工業住宅カンパニーの26年3月期第2四半期決算は増収増益で着地した。新築市況の低迷が継続する中、構成良化による棟単価アップやリフォーム事業の受注拡大によって増収を確保した。更に、固定費の抑制によって大幅な増益を達成。第2四半期単体では、前四半期への前倒しによって減益を計上したものの、前回の第1四半期発表時点(7月)の見通しを上回った。

 戸建て住宅は、売上棟数が7月時点の見通しを下回ったものの、構成の良化やCR、経費の抑制によって相殺し、増益を確保した。リフォーム事業は、営業戦力の強化によって限界利益が伸長し、7億円の増益となった。

 受注面では、新築住宅事業は棟数・金額とも7月の見通し通りに推移。戸建て住宅は請負・建て売りとも苦戦したものの、戸建ての高付加価値化が進んだほか、3階建ての集合住宅が好調に推移するなど、棟単価は上昇傾向が継続。5000万円以上の高価格帯商品の比率も順調に増加するなど、高価格帯商品の拡販が進み、受注金額は前年並みを確保した。

 リフォーム事業は、営業人員確保と育成強化が奏功。内販では定期診断を起点とした受注が伸長。開口部を中心とした断熱リフォームも堅調に推移した。

 下期も、市況の回復は見込まず、住宅事業では、引き続き売上棟数の減少や部材高騰の影響をCRや固定費抑制で補う。一方、リフォーム事業は伸長の継続を見込む。通期計画は、期初から売上高で76億円下方修正した一方、営業利益は10億円上方修正した。

積水化学工業住宅C

決 算 26年3月第2四半期

売上高 2,586億円 (2.0%)

営業利益 163億円 (11.6%)

経常利益 --億円 (--%)

当期利益 --億円 (--%)

予 想 26年3月

売上高 5,324億円 (1.6%)

営業利益 370億円 (17.5%)

経常利益 --億円 (--%)

当期利益 --億円 (--%)

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