不動産学の魅力 明海大学不動産学部 記事一覧
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不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第27回 米国の既存住宅の魅力 日米の価値観の違い大きく
米国では中古住宅(Used house)を既存住宅(Existing house)と呼ぶのが一般的だと授業で学んだ。このような、日本との呼び名の違いは、住宅に関する哲学の違いを表しているのではないか。 米国では、既存住宅市(続く) -
不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第26回 「ZEH住宅」の急成長 日常生活から脱炭素化に貢献
大学の講義中に「持続可能な住宅」という言葉を聞いて、持続可能な住宅とはどのようなものなのか気になり、更に「ZEH住宅」というものを知った。ZEH住宅にすることで電力を節約、電力を蓄えられるというところに興(続く) -
不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第25回 区分所有マンション登記の変遷 専有部分と敷地権を一体登記に
日本は欧米と違い土地と建物は別の不動産であり、土地と建物は別々に登記される。しかし、マンション、すなわち区分所有建物については、土地と建物が一体的に登記される。 現在、私はマンション管理士の資格(続く) -
不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第24回 木更津・久津間団地跡地の活用 コミュニティ形成に小商い
私は現在、大学での研究の一環として、千葉県木更津市にある久津間団地跡地の利活用方法を3名の学生と共に検討している。 初めて対象地を訪れた際は、閑散とした印象を受けた。対象地は住宅街の最奥部かつ自(続く) -
不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第23回 まちの景観と用途地域の関係性 まちへの想いが景観をつくる
千葉県浦安市内の3つの用途地域がもたらすまちの景観について考えたい。 美浜地区の商業地域における基準地価(7月1日時点)の上昇率は18.4%と市内で最も高い。当該地域には、地区計画とともに建築協定がある。(続く) -
不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第22回 新型コロナと建築物の換気 平時から必要な空気の質の改善
2020年、新型コロナウイルスのパンデミックが発生したことにより、日本国内においても建築物の使用に際しては窓を開けて換気を行う「自然換気」が奨励された。現在、新型コロナは5類感染症に移行されており、それ(続く) -
不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第21回 空き家問題と空き家活用の魅力 創造的なアイデアで価値を創出
現在、日本では、「空き家」問題が不動産分野の重要キーワードとなっている。空き家問題は、住宅という財(モノ)を活用しないことで、経済的価値を生み出す財を放棄するという側面で社会的な損失と言える。つまり、(続く) -
不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第20回 東京湾アクアラインと不動産市場 木更津市にもたらされたもの
私はゼミの研究として、東京湾アクアラインの通行料引き下げによる木更津市の街の変化と住宅価格の関係について研究した。 東京湾アクアラインの開通は、房総半島から東京都心へのアクセスを改善させ、木更津(続く) -
不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第19回 不動産学博士課程の講義 法制度や事例の議論で理解深く
博士課程でも、学部と比べるとかなり少ないが講義がある。ただ、講義の位置付けは異なる。博士論文をまとめるための支援という意味合いが強いという特徴がある。教授と学生が一つのテーマについてお互いに調べてき(続く) -
不動産学の魅力 沖縄に開業したコンドテル 観光と不動産が融合 将来性に期待 明海大学 不動産学部 第18回
24年4月、出身地の沖縄県に東急グループの新ブランドとなるコンドミニアムホテル「STORYLINE 瀬長島」(写真)が開業した。コンドミニアムは分譲マンションのことで、コンドミニアムホテル(以下、コンドテル)は、ホテ(続く) -
不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第17回 千葉県木更津市の新旧街区 旧公民館を2地区交流の拠点に
千葉県木更津市中島地区にある旧金田公民館(写真)を調査した。中島地区、並びに隣接する金田地区はアクアラインの千葉県側着岸地点に位置する。中島地区は古い町だが、金田地区はアクアライン開通や、それに伴う大(続く) -
不動産学の魅力 都市再生「天神ビッグバン」 テナント移転用に容積率緩和 明海大学 不動産学部 第16回
福岡市の都心が変わっていく。 「天神ビッグバン」は、規制緩和による都心の古いオフィスビルの再開発を促し、都心に変化をもたらしている。福岡市は2015年2月から、中心部の天神地区で築年が古いオフィスビ(続く) -
不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第15回 ESG投資と不動産 ZEH賃貸の普及・浸透に課題
現在、世界的にESG投資が推進されている。ESG投資とは、リスク管理を向上させ、持続可能で長期的なリターンを上げる目的で、投資の意思決定に環境(Environment)、社会(Society)、ガバナンス(Governance)の要素を組(続く) -
不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第14 回 悪化するヒートアイランド 都市緑化政策の活用を推進
都内を昼頃、訪れた時に尋常ではない暑さを覚えた。本来の気温から来る暑さはもちろんだが、それ以上に体感温度は高く感じ、その原因はアスファルトの地表面から来るものだと感じた。その頃、ちょうど履修をしてい(続く) -
不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第13回 義務化された相続登記 情報周知し意識変革を促す
これまで不動産について学んだ中でも特に興味を抱いたのは、登記という制度である。この日本にある土地と建物は本来、登記がなされているはずである。登記とはいわば土地の戸籍のようなもので、その土地や建物の所(続く) -
不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第12回 プログラムで伝建地区研究 屋根が街の統一感を表現
千葉県香取市佐原の小野川周辺は、伝統的建造物群保存地区(以下、伝建地区)に指定されている。伝建地区は、歴史ある街並みを保存する地域であり、江戸時代の街並みが残されているのが特徴的だ。保存地区内の新たな(続く) -
不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第11回 ホテルの多彩な戦略 不動産価値向上に期待
いつも電車からそれとなくホテルを見ていた。改めて外観を眺めると、大きな四角い建物は、周りの景観に馴染んだ程よい高さと、シンプルで落ち着いた外装で安心感を与える。また周りを囲む道路には木々が生えており(続く) -
不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第10回 中古住宅評価の日米比較 価値を上げるリフォーム
私がゼミ論で取り組んだのは「なぜ米国では中古物件に人気があるのか」という問いだ。日本では経年劣化のため中古物件の価値は新築に比べて低い。対して米国では中古物件でも価値が下がらず、むしろ上がることもあ(続く) -
不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第9回 公民連携の公園経営 コンセプトはサードプレイス
以前から気になっていた東京都豊島区の南池袋公園(写真)を訪れた。 日曜の午後、公園でくつろぐ人の多さに驚いた。素敵な芝生とおしゃれなカフェレストランが特徴的な公園で、芝生にそのまま座る人、寝そべる(続く) -
不動産学の魅力 明海大学 不動産学部 第7回 不動産と「FIRE」族 カギを握る〝社会的信用〟
近年よく耳にする言葉として、「FIRE」族という言葉がある。「FIRE」とは〝Financial Independence,Retire Early〟の略で、日本語にすると「経済的な自立と早期の退職(リタイア)」の意味となる。若いうちに所得の(続く)