新住まいの「ことわざ」 記事一覧
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新住まいの「ことわざ」<169> 同床異夢 松岡英雄
テレビのインタビューで、夫に対する不平不満をぶちまける年配の主婦がいたりする。明日にでも離婚せんばかりの勢いで、あれでは旦那さんが可哀想である。そんなふうに妻から思われているとは夢にも思っていない。(続く) -
新住まいの「ことわざ」<168> 女房と鍋釜は古いほど良い 松岡英雄
あなたは他人との会話の中で自分の奥さんのことをどんなふうに呼んでいますか。 妻、家内、女房、かみさん、ワイフ、つれあい、山の神、妻(さい)などなど。話している相手によっても使い分けなければならないか(続く) -
新住まいの「ことわざ」<167> 朽ち木に花が咲く 松岡英雄
「くちなしの白い花 おまえのような花だった」と歌ったのは渡哲也さんだった。どんな女性だったのだろうか。「くちなしの花を 花を見るたび 淋しい笑顔がまた浮かぶ」というからなんともせつない。 くちなし(続く) -
一に掃除二に勤行 松岡英雄新住まいの「ことわざ」 <166>
東京ディズニーランド(TDL)が4月で開園30周年を迎えた。苦戦するテーマパークが多い中で、まれな成功例である。 TDLをつくるとき、三井不動産の江戸英雄会長は、冗談半分に、うまく行かなかったら住宅地にすれば(続く) -
新住まいの「ことわざ」<165> 家は狭かれ心は広かれ 松岡英雄
アベノミクス効果で円安株高が進んでいる。不動産への投資も活発になっているらしい。それは悪いことではないが、インフレになると、不動産業界はどうなるのだろうか。マンションの売れ行きがよくなるのだろうか。(続く) -
人は情けの下に住む 松岡英雄新住まいの「ことわざ」 <164>
学生のころはゴールデンウイークには必ず帰省していた。故郷に帰れば幼馴染に会えた。まだ飲酒できないころだから、喫茶店に集まることが多かった。町には小さな喫茶店がたくさんあった。のんびりした時代だった。(続く) -
新住まいの「ことわざ」 <163> 家に杖つく 松岡英雄
50歳ころに起こる肩や腕の慢性的な痛みを「五十肩」と呼ぶ。いわゆる肩関節周囲炎である。早ければ四十肩である。あの痛みは結構つらい。それが半年もするとウソのように治ってしまうから何とも不思議な病気である(続く) -
新住まいの「ことわざ」<162> 借家栄えて母屋倒れる 松岡英雄
東横線と副都心線がつながった。5社の路線が相互乗り入れをして、横浜と所沢や川越が一本で結ばれたと言われても、その利便性はあまりぴんと来ないが、一体、どちらが得をするのだろうか。 ところで、東横線渋谷(続く) -
新住まいの「ことわざ」<161> 立て板に水 松岡英雄
競走馬は、競馬に出走するにあたり馬名登録を済ませることが義務付けられており、馬名はカタカナで2文字以上9文字以内と決まっている。 出走表に記載する都合もあるだろうし、ファンに覚えやすく馴染んでもらう(続く) -
新住まいの「ことわざ」<160> 酒なくて何の己が桜かな 松岡英雄
落語に「長屋の花見」という演目がある。貧乏長屋の連中が大家さんからお花見に誘われる。大家さんは、酒の代わりに薄めた番茶、蒲鉾の代わりに大根、玉子焼きの代わりにたくあんを重箱につめて、連中を上野の山に(続く) -
新住まいの「ことわざ」<159> 屋根葺き屋根を葺かず 松岡英雄
新しい歌舞伎座の「こけら落とし」は4月2日から始まる。こけら落としとは、工事の最後に屋根などの木屑を払い落としたところから、新築劇場の初興行のことをいう。松竹のホームページには、市川団十郎さんの逝去に(続く) -
新住まいの「ことわざ」<158> 倚門の望(いもんのぼう) 松岡英雄
午後2時頃になるとマンションの前は幼稚園の送迎バスの到着を待つお母さんたちで賑わう。あの賑やかさは、明るくて微笑ましく、未来を感じさせてくれる。 『倚門の望』とは、母親が門に寄りかかってわが子の帰り(続く) -
新住まいの「ことわざ」<157> 女房は家の大黒柱 松岡英雄
内閣府の調査(12年)によれば、「夫は外、妻は家庭」という考え方を支持する人が前回調査(09年)から反転し52%になったという。特に若い世代に増加が目立つという。 賛成派が増えた理由はいろいろあるのだろうが、(続く) -
新住まいの「ことわざ」<156> 釘を刺す 松岡英雄
2回目の3.11がやって来る。東北地方の復興は進んでいるのだろうか。元気を取り戻したのだろうか。現地の報道も減ってきている。人はひとごとにはいつまでも関心を持たない。時間が経てば忘れていく。 安倍政権が(続く) -
男子家を出ずれば七人の敵あり 松岡英雄新住まいの「ことわざ」 <155>
終着駅に降り立った男性がテレビ番組のインタビューに「終着駅は先に進まなくてよいからほっとします」と答えていた。サラリーマンは走り続けているから、終着駅にそんな思いを抱くのはわかるような気がする。 (続く) -
新住まいの「ことわざ」<154> 年寄りは家の宝 松岡英雄
祖父母が孫1人につき1500万円まで教育資金として贈与しても無税にしようという。老人は金を使わないから、そうでもして金を引き出そうということらしい。サラリーマンが汗水垂らして蓄えた老後の資金が一体いくら(続く) -
新住まいの「ことわざ」<153> 家を仕舞う 松岡英雄
山田風太郎は忍法帖シリーズなどで知られた作家だが、「人間臨終図巻」という変わった作品を書いている。古今東西を問わず、923人の臨終の様子をとりまとめ、死亡年齢順に並べたものである。八百屋お七、赤木圭一(続く) -
新住まいの「ことわざ」<152> 田舎に名所あり 松岡英雄
1月の成人式の日に東京に大雪が降った。すぐに交通はマヒした。都市は雪に弱い。雪対策がとられていないから当然である。もっとも、豪雪地帯に暮らす人たちからすれば、あれは大雪に入らないに違いない。 今年の(続く) -
新住まいの「ことわざ」<151> 炬燵 俳諧 夏将棋 松岡英雄
近所に将棋好きの若い衆がいて、子供たちに将棋を教えてくれた。私も教え子のひとりで、曲りなりに将棋を指せるようになったのはその人のおかげである。将棋では「待った」ができないことも教わった。もっとも、実(続く) -
天井から目薬 松岡英雄新住まいの「ことわざ」 <150>
母の実家は三重県の多度町にあった。小さい頃、5月の連休に多度大社で行われる、武者姿の若者が手綱をとる馬が急坂を駆け上がる「上げ馬神事」を何度か見に行った。岐阜市に住んでいた私たちは大垣駅まで東海道線(続く)