売買仲介

品川区の空きアパートを小規模オフィスに再生 ジェクトワン

 ジェクトワン(東京都渋谷区)は、東京都品川区荏原にある築63年の居住用アパートを、小規模オフィス「Taisei Base(タイセイベース)」として再生した。同社の空き家事業「アキサポ」の活用スキームによるもの。

 従前のアパートは、コロナ禍のタイミングで全室空き部屋となった。水回りの改修工事に多額の費用がかかること、当該エリアで単身向け築古物件の需要が見込みにくいことを踏まえ、居住用以外の活用方法を検討。スタートアップやベンチャー企業の多いオフィス街である五反田から徒歩圏内に所在することに着目し、小規模オフィスから事業を始めたい人向けのリノベーションオフィスとして活用を決めた。

 再生に当たっては、木造建築物本体の良さを残し、作業場感を彷彿させるようなインダストリアルスタイルの内装に仕上げた。水回りはトイレと手洗い器のみのシンプルな形とし、熱がこもりやすい室内環境を改善するため天井ファンを設置。テナントの移動手段を改善するため、建物下には電動マイクロモビリティのシェアリングサービス「LUUP」のポートを設置する予定という。