三幸エステートの調査によると、4月の東京都心5区(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)における大規模ビル(基準階貸室面積200坪以上の賃貸オフィスビル)の空室率は、前月よりも0.46ポイント改善し6.11%となった。今年に入ってから3カ月連続で悪化していたが、港区で大型の空室解消が複数あるなど5区すべてで改善した。
同社では、「震災前は景気が回復傾向にあった上、3月末にかけて積極的な営業活動を行ったビルが多かったことも、テナント需要を喚起したようだ」と見ている。ただ、4月末時点ではまだ震災の影響は限定的であり、今後のマーケット動向には引き続き注視が必要だとしている。