エム・シー・サービス(東京都大田区)が管理受託中の板橋区の分譲マンションで、太陽光発電システムの設置に関する決議が8月28日に開かれた通常総会で可決された。既存の分譲マンションで、太陽光発電の設置を進めるのは珍しい取り組みだ。
共用部の電力を賄うもので、9.84キロワットのシステムを搭載する。「『次世代を担う子供たちに、エコなマンションに住んでいるという気持ちを持ってもらいたい』という理事の方々の思いもあったようだ」(同社)
地上4階建て・住宅戸数23戸。山田建設が分譲した築12年のマンションで、大規模修繕工事と合わせて話を進めた。足場組みなどその工事のためのインフラを流用でき、設置費用を割安にできるからだ。
マンション居住者の合意形成や費用の問題などにより、既存マンションでの太陽光発電システム設置はハードルが高いと言われている。そんな中、システムの普及活動を積極化しているエム・シー・サービスでは既に、相当数の物件に太陽光システムの設置提案書を提出しているという。