健康・省エネ住宅促進議員連盟など3つの議員連盟がこのほど、ドイツNRW州経済・国交大臣のハリー=クルト・フォイクツベルガー氏を招き、参議院議員会館で意見交換会を開いた。同大臣がドイツでの導入にかかわった、建築物の燃費性能を表示する制度「エネルギーパス」を始め、省エネ化を図る住宅政策の概要が紹介された。
エネルギーパスとは、その建築物で1年間に必要な冷暖房エネルギーを平方メートル単位で示すもの。ドイツでは2009年より、新築時のパス取得及び売買、賃貸借時に提示することが義務付けられた。エネルギー性能を明瞭化することで、「燃費」を基準とした住宅選びを可能とし、省エネ改修を促進させる狙いがある。
ハリー氏は、エネルギーパスが住宅の省エネ化に果たす役割を強調。「パスを発行するための調査で、その建物のどの部分でエネルギー損失が最も大きいかを把握でき、効率的な改修が可能だ」と述べた。「日本でも協会(7月に発足した一般社団法人日本エネルギーパス協会)が設立され、パスを導入する動きがあることを嬉しく思う。知見を更に深め、省エネ目標を達成されることを祈念している」と結んだ。
(http://www.energy-pass.jp/)
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