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大和ハウス工業 独自開発のHEMSで蓄電池制御

 大和ハウス工業は10月1日から、太陽光発電システムと家庭用リチウムイオン蓄電池、独自開発のHEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)を搭載した省エネ住宅「スマ・エコ・オリジナル」を発売する。
 蓄電池の容量は2.5キロワット時で、同社が出資しているエリーパワー(東京都品川区)社製。建物内に設置する。蓄電池、HEMS、太陽光発電システム(3.5キロワット)の合計費用は約400万円。2012年3月までの期間に、300台を販売する計画だ。
 平常時の昼間は、太陽光発電システムで発電した電力を家庭内で使用し、余剰電力を電力会社に売電する。夜間は割安な深夜電力を蓄電池に蓄える。その電力は昼間、あらかじめ決めておいた照明や家電に利用する仕組み。
 停電時には、蓄電池が自動的に放電モードに切り替わり、特定の照明や家電に電力を供給する。
 今回搭載するHEMS「D―HEMS」には、蓄電池制御機能を持たせたことが特徴。経済メリットが出るように、充電・放電のタイミングを調整する。また、電力の使用状況やエネルギー情報履歴もパソコンモニターなどで確認できるようにした。
 「スマ・エコ・オリジナル」は、旧省エネ基準の住宅と比べて、エネルギー使用量を78%削減できるという。