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断熱リフォームで血圧低下 実際の住まいで実証 ベターリビング

 ベターリビング(東京都千代田区、那珂正理事長)は1月20日、部分断熱リフォームが高齢者の健康に好影響を与えることを3年間の実証実験で証明したと発表した。
 実験の結果、断熱リフォーム後は前と比べて日中の収縮期血圧、平均血圧の値が有意に低下した。また、断熱リフォーム後の温熱環境改善度を2群に分けたところ、改善度が高い群で、起床後の血圧上昇が有意に抑制された。
 今回の実証実験は、実験施設やモデルハウスで短期的に行われたものでなく、住み慣れた実際の住まいを長期にわたり断熱改修前後を検証した。ベターリビングでは、大規模な工事を伴う家全体の断熱リフォームではなく、リビングやダイニング、利用頻度の高い部屋だけを改修する小規模な断熱改修で検証したことで、需要の高い「部分断熱リフォーム」の効果として、一般に広く訴求できるとしている。