不動産流通近代化センター(伊藤博理事長)は4月1日、戸建て住宅価格査定マニュアルを改訂し、7月末に発刊する予定であると発表した。
今回の改訂では、国の「中古戸建住宅に係る建物評価の改善に向けた指針」による中古戸建て住宅が築後20年で市場価値ゼロとなるような取引市場慣行を改善するための考え方やこのほど報告書をまとめた中古住宅市場活性化ラウンドテーブルでの意見などを反映したもの。建物の基礎・躯体のランクを最上位から標準的なものまで5段階にランク。それぞれについて差別化するなど適正な査定評価がなされる仕組みとした。また、建具、内装、水周り設備についてリフォームを行った場合、住宅全体の使用価値が回復・向上するとして、査定に反映できるようにするなど様々な改訂を行った。
また、現在CD-ROM版で供給しているが、今回からWEB版査定システムとし、データをクラウド化することで現場で査定できるなど、査定者の大幅な利便性向上を目指すとしている。