政策

品質管理部門も改ざん 東洋ゴム工業最終報告書

 東洋ゴム工業はこのほど、社外調査チームによる最終報告書を国土交通省に提出した。
これまでの経緯と今後の対応をまとめたものだが、免震材料の不正に開発部門だけでなく、品質管理部門の社員も関わっていたことが新たに判明するなど、同社のずさんな管理体制が浮き彫りにされた。
 国土交通省に設けられた免震材料に関する第三者委員会の深尾精一委員長は記者会見で、「品質管理とコンプライアンスが相当ひどいという印象を更に強くした。対策の方向性は変わらないものの、新たに判明したこともあるので、最終報告書を精査して来週にも討議する」と述べた。
 また、同社では社外調査チームによる報告書を踏まえ、再発防止策の構築と、信木明代表取締役会長ら役員を辞任とする経営処分を決めた。