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神戸市内で多世代コミュニティ賃貸住宅完成 大東建託

 大東建託は2016年に開発した、世代の異なる入居者同士のコミュニティづくりを促進する同社で初という、多世代コミュニティ賃貸住宅「en terrace」(エンテラス)の試行1号棟を神戸市西区に完成させた。アクティブシニアや子育て世代を軸に、困ったときに助け合える多世代コミュニティの形成を目指す。

 間取りには、1KプラスS、1LDK、2LDK、3LDKの4つを取り入れ、入居者属性を限定した募集を行う。江戸時代にあった長屋の管理や町人たちの世話役を担う「家守」(やもり)の制度を参考に、同社の造語で「和守制度」を取り入れる。オーナーと入居者たちが積極的に住環境づくりに関わり、入居者同士の自発的コミュニケーションの醸成などを検証していく。青空の下で皆で集って食事などを楽しめる「ポケットリビング」や、人の行き交う通り沿いの全戸に「プチ菜園」などを配置。交流部分のアイテムや運用方法、満足度などを検証し、「仕組みの標準化」を図っていく考えだ。