小田急不動産は、オフィスビル「ファイブアネックス」(東京都渋谷区恵比寿)において、初となるセットアップオフィスのテナント募集を開始した。セットアップオフィスは、あらかじめ内装を仕上げ、オフィス家具を設えているため、入居者がスピーディーに事業を開始できることや移転などによる労力・コスト双方の負担を軽減できるメリットがある。
同物件は、JR線・東京メトロ日比谷線「恵比寿」駅徒歩3分の立地。コロナ以降はオフィスビルに求められる役割やテナントニーズも大きく変化している。具体的には、在宅勤務が浸透する中で、従業員同士のコミュニケーションの重要性が増し、従業員が集う場所としてオフィスに求める役割の見直しが進む一方で、事業計画に合わせて拠点拡充をスピーディーに低コストで行いたいというニーズが高まっている。
同社では、事業成長に資する初期コストの低減が可能なオフィスや従業員満足度の高いワークプレイスの提供を目指し、セットアップオフィスの開発に着手。執務エリアを緩やかにつないだゾーニング計画とし、リフレッシュを促すハイテーブルのカフェコーナーや、集中作業のための個室ブースなど、オフィスワーカーの様々な働くシーンを想定し、デザインした。一部の壁を黒板仕様にするなど、従業員同士のコミュニケーションやディスカッションを行いやすい工夫をした。