大和ハウス工業はこのほど、中国・江蘇省常州市で3ヵ所目となる大規模分譲マンションプロジェクト「玖越花苑・きゅうえつかえん(グレース・レジデンス)」(総戸数967戸)の販売を開始した。
常州地下鉄2号線三角広場駅、紫雲駅から徒歩11分、常州市のターミナル駅の常州駅まで約2・6㌔に位置する敷地7万4964平方メートルに、25階建て8棟・22階建て1棟・13階建て2棟・12階建て1棟・11階建て3棟からなる総延べ16万4920・80平方メートルの15棟を建設。隣接地には幼稚園・小学校・中学校が25年に開校予定。徒歩圏内に大型商業施設をはじめ、生活利便施設が充実している。
「SDGs」をコンセプトに、敷地内には多目的広場、フィットネス広場、ガーデンテラス・アスリートフィールドなどの共用施設を計画しているほか、建物の屋上に太陽熱温水器を、駐車区画にはEV充電設備を設置し、住戸内は全てLED照明を採用する。共用部には、災害時の予備電源として非常用発電機を設置した。また、生物多様性に配慮し、敷地緑化率35%とした。
専有部は149平方メートル(588戸)、171平方メートル(152戸)、199平方メートル(150戸)、229平方メートル(77戸)で構成。専有部はIoTによるコントロールが可能な住宅設備仕様とした。
中国の分譲マンションで一般的なスケルトン販売ではなく、全戸内装付きで販売。日系企業の建材や設備を中心に、抗菌加工を施した壁紙や床材を採用した。また、整理収納アドバイザー西口理恵子氏監修による収納空間を導入した。販売価格は約400万~800万元(約7200万~約1億4400万円相当)。竣工は24年12月、引き渡しは25年1月を予定。
今回の開発に当たり、当プロジェクトの開発会社を昨年1月に設立した。出資比率は大和ハウス工業が49%、同社の現地完全子会社が51%。総事業費は約720億円。
なお、同社は06年から江蘇省を中心にこれまで7件・8230戸の分譲マンションを供給。常州市では、17年に竣工した「龍州伊都・りゅうしゅういと(グレース・レジデンス)」(総販売戸数1178戸)や今年竣工した「琅越龍洲・ろうえつりゅうしゅう(グレース・レジデンス)」(総販売戸数636戸)などを供給、いずれも竣工前に完売した。
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