大和ハウスグループの大和物流は12月1日、宮城県仙台市宮城野区で物流施設「仙台扇町物流センター」)の稼働を開始した。近年需要が高まっている電子部品や電気機械、通信機器などを主に取り扱い、在庫管理や流通加工、輸配送などの各種物流サービスを提供する。東北各県や関東地方への広域配送のハブ拠点として、荷主企業に代わって物流を設計・提案し、包括的に受託する3PLソリューションを展開していく。
JR仙石線福田町駅から約1.4キロ、仙台東部道路仙台港ICおよび仙台東部道路仙台東ICから約4キロに位置する敷地8399・12平方メートルに、延べ1万6748.24平方メートルの5階建てを建設。JR仙台駅から約20分の距離に位置し、仙台市内全域をカバーできるほか、岩手県盛岡市や栃木県宇都宮市へ2時間半以内でアクセスできる。
湿気やほこりが入りにくく、貨物の衛生管理がしやすい高床式倉庫としたほか、電子部品や製造装置などを扱うエリアには、空調設備を導入することで製品特性に適した庫内環境を提供する。また、各階約1200坪(約3950平方メートル)の倉庫では、貨物用エレベーター2基と、垂直搬送機3基を設置することで、迅速な商品の搬出入を可能とした。1平方メートル当たりの床荷重は1階が2トン、3~5階が1.5トンで、2階は事務所のみ。梁下有効高は1階が6.5メートル、3~5階が5.5メートル。