住まい・暮らし・文化

住友林業、ベトナム・ホーチミン近郊で初の低層住宅開発

 住友林業は、ベトナムのホーチミン市近郊で、現地のディベロッパー、キム・オアングループと低層住宅(総戸数118戸)を開発・販売する。住友林業はこれまでホーチミン市で2439戸の分譲マンション開発に参画してきたが、低層住宅の開発は今回が初めて。同社は現地法人を設立、キム・オアングループとの出資によって事業主体となる新会社を設立し、参画する。

 バリアブンタウ省ブンタウ市の敷地約2万500平方メートルにRC造3階建てを建設すると共に、幼稚園や多数の公園・緑地を配置し、コミュニティ形成の促進を図る計画。販売開始は23年10月以降、引き渡し開始は24年6月ごろを予定している。

 バリアブンタウ省はホーチミン市やその近隣省と共に南部重点経済地域の一角をなし、21年の1人当たりGRDP(域内総生産)はホーチミン市を上回りベトナム1位となるなど、経済成長が顕著なエリア。将来はロンタイン新国際空港や高速道路の開発により、更なる発展が見込まれるエリア。

 キム・オアングループは、は「自他共栄」、「コミュニティづくりを通じた価値創出」の理念の下、ベトナム南部で設計、施工、販売、不動産管理機能を通じて幅広く開発を手掛けているほか、現在開発中の高層分譲住宅で環境認証LEEDの取得を予定するなど、環境配慮型の不動産開発にも積極的に取り組んでいる。