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大和ハ、ASEANで低温物流事業に参入

 大和ハウス工業は6月1日、シンガポールで低温物流事業を展開するストーベストホールディング社の株式の過半を取得、同社を連結子会社化した。同社グループは、ベトナム・インドネシアでの冷凍冷蔵機能を備えた物流施設など、ASEANではこれまで9棟の物流施設を開発してきたが、今回の子会社化によって、同エリアでの低温物流事業に参入した。

 スト―ベスト社は1997年に創業以来、豊富なノウハウと強固な顧客リレーションを確立。シンガポール国内に合計2万7000パレットの4温度帯の低温物流施設を運営。スーパーマーケットや食品小売業、ホテルなど国内400社以上の顧客に通関手配、各種フォワーディング業務、保管、仕分けやパッキングといった付加価値業務、冷凍冷蔵トラックによる輸配送までをワンストップで提供している。

 大和ハウスグループでは、冷凍・冷蔵・定温・常温の4温度帯共同配送システムを備える若松梱包運輸倉庫や、3温度帯の保管・配送に高いノウハウを持つ神山運輸など、大和物流の子会社が、食品を中心に低温物流事業を国内で展開している。シンガポールをはじめASEAN諸国では、人口増加や食生活の多様化などにより、コールドチェーン物流の需要が高まっていることから、ストーベスト社の子会社化を足掛かりに、近隣諸国で事業展開すると共に、国内で構築しているコールドチェーン物流網や日系の顧客基盤と連携することで、シームレスな国際物流サービスの提供を目指す方針だ。