大和ハウス工業、日本エスコン、イズミの3社は、長崎県大村市の「新大村駅前市有地開発事業」の名称を「SAKURA MIRAI SHIN OMURA(サクラ ミライ 新大村)」に決定した。
22年9月の西九州新幹線開業に伴い開業した西九州新幹線・JR大村線新大村駅の隣接地約2万5400平方メートルに、分譲マンション2棟、商業施設5棟の総延べ約2万8000平方メートルの7棟からなる複合施設を開発する。竣工は24年1月30日、分譲マンションが24年11月末日を予定。商業施設は25年春の全面開業に向け、24年春から順次開業する計画。
分譲マンションは日本エスコンがファミリー層向けに2LDK~4LDKの専有部で構成する8階建ての「レ・ジェイド新大村ステーションフロント」(総戸数119戸)と「レ・ジェイド新大村パークサイド」(総戸数72戸)を開発、供給する。専有部の面積は、「ステーションフロント」が62.73~124.86平方メートル、「パークサイド」が60.87~92.02平方メートル。
3LDKを中心に、専用テラス付住戸や100平方メートル超など豊富な間取りタイプを用意する。また、コワーキングスペースとキッズコーナーなどコミュニティの場となる共用部を設ける。販売開始は共に8月上旬を予定している。戸数・販売価格は未定。
商業施設は、イズミが運営する「ゆめマート新大村(仮)」を始め、衣料品店、クリニック、スポーツジムなどなどの12店舗で構成予定。多様な店舗構成により、地域住民の生活サービスの拡充を図る。大和ハウス工業は商業施設の設計・施工を担う。
また、電気自動車充電スタンドやカーシェアステーションなどを設置し、地域住民や来訪者の利便性向上を図る。
大村市は西九州新幹線開業に伴い、交通結節機能を強化するとともに都市機能の立地に必要な用地を確保し新大村駅周辺の区画整理事業を推進。21年6月に事業提案を公募し、22年1月に大和ハウス工業、日本エスコン、イズミで構成するグループを優先交渉権者として選定。このほど市から用地を取得した。