高齢者の部屋探しを支援するR65(東京都杉並区))は11月1日、GDBL(東京都千代田区)と、電力データを利用した新たな「単身高齢者向けの見守りサービス」の実証実験を実施すると発表した。2023年12月から2023年3月まで、東京電力・中部電力・関西電力エリアに住む最大400人の高齢者を対象に実施する。対象地域のどの電気事業者と契約した人でも利用でき、実証実験期間中は無償で提供される。「孤独死による事故物件化」を防ぐために、2024年4月以降の本格的なサービス提供を目指す。
同社によると、電気事業法の改正で2023年10月から電気事業者以外の企業でも送配電事業者が所有する電力データを利用できるようになった。これにより、特定の電気事業者に依存せずにサービス提供ができるようになり、災害時の事故対策や高齢者の見守り、脱炭素化への取り組みなど、社会課題の解決が期待されているという。
GDBLは、東京電力パワーグリッド、中部電力、関西電力送配電、NTTデータの出資により2022年4月に設立された。これまで、個人ユーザー向け脱炭素化支援アプリ「ZeroCa」など、電力データを活用したサービスを提供している。